『本当のレッドクロス~女たちの赤紙』:あらすじ
僕の祖父と祖母の実録レッドクロス。
全然壮大じゃないスケールで描いた三部作が完結。
●第1話:祖父の満州再訪記
誰もしらない物語。
誰も知らない名言集。
始まらない物語。果てしない物語。
●第2話:祖父母が僕たちに遺してくれたもの
一財産を築こうと野望を持って満州へ。
敗戦によって裸でひとつで日本に帰国した祖父母。
そんな祖父母が僕たちに遺してくれたもの。
誰も知らない物語。
少しだけ始まりつつある物語。
●第3話:祖父母にみる男と女の行き方の違い
満州の思い出を饒舌にかたる祖父。
満州の思い出を封印した祖母。
そこには男女の生き方に違いがあるのかもしれない。
誰も知らない物語。
僕たちに受け継がれた物語。
『本当のレッドクロス~女たちの赤紙』:スピンオフ編
生命のバトンは僕に受け継がれ、
僕はそのバトンを我が子(8歳・すでにギャル!)に
なんとか引き継いだ。
彼女には従軍看護婦である
祖母の血が8分の1入っていることになる。
そんな彼女も先週は群馬に子ども会のキャンプへ
大遠征を果たした。
彼女にすれば、満州の地に赴くような大冒険だ。
キャンプは充実したプログラム、
そしてアクティビティ。
川遊びあり。バーベキューあり。
鱒(ます)掴みあり。肝試しあり。
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夏の素晴らしい思い出ができたはずだ。
そう。日常を抜け出した所に素敵なメモリーがあるんだよ。
祖父母にとっての出会いの場、満州のように。
帰宅後、うちの子に質問してみた。
「何が一番たのしかった???」
「妖怪ウォッチ!!」
え、どういうこと???
どうやら道中のバス内では
ビデオで「妖怪ウォッチ」を上映していたらしい。
訂正しよう。
素敵なメモリーはバスのなかにあるんだよ。。。
新たな物語は確実に始まっている。
そしてそれは天国の祖母だろうが
全くコントロールができないんだ。。。
我が家の「レッドクロス」はドラマ版と異なり、
大掛かりでドラマチックなことなんて起こらない。
そして、それが市井の人々のリアルな姿なんだよ。
女たちの物語
ここにあるのは女たちの物語。
決してTBSドラマのような華々しさは無いが
地に足のついた小さな物語。
でも「物語」ってキーワードで
女性を分析すると面白いよね。
最近、興味深い説を本で読んでさ。
深く納得した次第。
男は「自分の父親と戦って乗りこえる」みたいなことが実社会でもあるし、物語化されているけれど、女性には「自分の母親と戦って乗りこえる」みたいなことは表面化できないし、物語すらないんですよね。
(中略)
女性は母親を憎むことすら許されない。
(出典:なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか/二村ヒトシ)
女たちの静かな戦争。
小さな物語。
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