- 40歳からのサバイバル術とは?
- 仕事での自己実現という欺瞞
- 40代の駄目人間のサバイバル術
- 備考:インデックス
- 備考:新書版『40歳を過ぎたら、定時に帰りなさい』で再発売!
- 備考:本書のクチコミ&評価
- 備考:もう一冊の40代にオススメのスゴ本はこれ!
- 備考:46歳の僕が「柔術」と「サウナ」に熱中する理由とは?
40歳からのサバイバル術とは?
いやはや。困った本である。こっちが「頑張る!」って言ってるのに、「いやいや、それ必要ないから!」って静かに強く諭されちゃうという。。。
これからのミドルエイジに必要なのは「仕事論」ではなく、外の世界をいかに切り開いていくかという「脱力論」なのだ。
日本の四十代以上のビジネスマンの九割は、仕事に全力を注ぐ必要はない。
でも、俺はまだできる。これからが本番だ!!だから「がんばる!」って言っても、「マジでそんな必要ないから!」って優しく説教をしてくれる本。
でも、正直なところ、この本には救われたともいえる。世の中の「こじらせオッサン」に是非とも読んでもらいたい本である。
ほんと、見も蓋もない。都合の悪い真実。でもリアルな人生の真理。うそ臭い理想論なんて微塵もない。ミドルエイジへの等身大で地に足についてアドバイスのオンパレード。
会社が倒産した、リストラされた、というやむを得ない事情なら仕方がないが、転職すべきかどうか迷っている人は、そのまま会社にしがみつくべきだと断言できる。四十歳以上を雇おうとする企業は、皆無に等しい。
仕事での自己実現という欺瞞
僕もちょっと意識高くなってた時があった。「俺はこんなもんじゃない!」なんて多少ながらジレンマを感じていたりね。。。
そもそも資本主義社会においては、資本家なるのが最終目標であり、社内で出世してもあまり意味がない。そもそも、サラリーマンはすべて“負け組”なのだ。
「自己実現」など、しょせん社員を従属させたい企業が考え出した、新たなエサのようなものだ。いままでは給料や肩書きをエサにして走らせていたが、それができなくなったから、自己実現というモヤっとした材料を見つけてきたのである。
しょせんホワイトカラーは、たいした仕事などしていないのだ。
でも、そんな必要はなかった。ひたすら脱力してればいいんだよね。所詮は人生は暇つぶしなんだから。人は弱い生き物だ。自分の人生には意味があると思いたい。意味を求めるのは弱さなんだよ。
マズローの五段階欲求とかに、僕も昔から居心地の悪さを感じていた。でも、あれってすごい虚構な気がする。フィクションだ。人も動物なわけで、あんな高尚な目的が人間にある訳がない!!
宮台真司的なワードでいえば「意味より強度」ってことなんだけど。脱力するには強度が必要だ。意味を求める陳腐さを脱却する強さ。終わりなき日常を生きろ。
でも僕は宮台氏のこの本に強く影響された。社会的な理想とか大義とかそういう嘘くさい言葉をゴミ箱フォルダに捨てた。
僕は40代になっても毎日が楽しい。20代も最高だったし、30代も悪くなかった。でも、脱力的な40代も楽しい日々だ。それは「良い意味での諦め」によって等身大の自分に向き合ってるからだ。俺ってアホだよな。。。ってね。
この本は40歳を迎える人に贈る最高に嫌味で最高に素敵なプレゼントだ。
40代の駄目人間のサバイバル術
本書は「良い意味であきらめろ!」って叱責するだけじゃない。ちゃんと脱力的な生き方の処方箋もある。
◎「記憶力」よりも「忘れる力」
◎人から尊敬されたいと思う人は小物
◎サイドビジネスを原動力に!
◎ミドルエイジは何事も三日坊主でOK
◎残業は寿命を縮めるので、さっさと帰宅
さあ、僕を含めたオッサンたちよ。明日から駄目な自分を肯定しながら仕事をしているフリをしてみよう。
(おわり)
備考:インデックス
第一章:逃げ切れない四十代・五十代
◎人生を軌道修正できる最後のチャンス
◎基本的に転職は無理
◎とことん会社にしがみつけ
◎サラリーマンはすべて負け組み
◎自分の人生は自分でデザインしろ
◎うまく立ち回れなくても、悩む必要などない
◎組織に抗って、息をムダ遣いするな
第二章:ミドルエイジこそ軽やかに
◎頭を軽くするためには、好奇心を抱け
◎情報発信だけではSNSを使う意味はない
◎ミドルエイジよ、変化率の高い街に行け
◎同世代とばかり付き合うと、完成が鈍る
第三章:サイドビジネスを原動力に
◎資産運用はギャンブルそのもの
◎ミドルエイジの知識やノウハウも武器になる
◎アイデアは年齢に関係なく湧いてくる
◎そば屋で独立開業はサラリーマンには無理
◎ナローな趣味を極めれば、ビジネスになる
◎成功者も、成功するまでには時間がかかっている
第四章:いまから道楽を追い求めよ
◎多忙な成功者ほど多趣味
◎定年になって始める趣味はロクなものがない
◎ミドルエイジは何事も三日坊主でかまわない
◎料理ができない男は生きていけない!?
◎偏見をもっている人こそゴルフにチャレンジを
◎じつは家づくりこそ、最高の道楽だ
備考:新書版『40歳を過ぎたら、定時に帰りなさい』で再発売!
僕に大いなる指針を与えてくれた本書。
人生の後半ステージを飄々(ひょうひょう)と生きるための処方箋。
新書版として再発売!!!!!
迷えるミドル世代のバイブルだと僕は思う。。。
脱力して自分の人生を生きよ!!!!
絶対に良い本だってことを、僕が保証します!!!!

40歳を過ぎたら、定時に帰りなさい 自分の人生を取り戻す生き方・働き方 (PHPビジネス新書)
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/12/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
備考:本書のクチコミ&評価
あっしもすっかりアラフォー世代なので、40代の生き方についてちょっと参考にするつもりで読んでみた。 ...『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミド...』成毛 眞 ☆4 https://t.co/ImFV0yVvld #booklog
— ももくり (@momokuri777) 2016, 1月 6
長く続けられるということは、自分に合っているということである。ただし、長く続ける努力をする必要はない。長く続けられるものを探すのだ【40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。】https://t.co/U1oShQSewY
— 役立つ話題,仕事,朝礼 (@lipyganacep) 2016, 1月 21
[MM読了] 40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論 https://t.co/TUWNTZ2T5T 全力で脱力系の生き方を指南する本。40代を間近にした今刺さる。
— Naoaki Yajima 矢島 直明 (@yajjj) 2015, 12月 1
「40歳を過ぎたら三日坊主でいい。」(成毛眞著 PHP)読了。冒頭は、おじさんサラリーマンの私のような状況では、今後もう夢はないといった厳しい内容。後半は仕事以外でも、いろいろと挑戦すれば人生の勝ち組になれるといった内容...だと思います。HONZというサイトを知ったことが収穫。
— zoo (@bun_buku) 2015, 11月 13
備考:その他の「書評」シリーズ
備考:もう一冊の40代にオススメのスゴ本はこれ!
40代は悩みも多い。。。。仕事の悩み。お金の悩み。家庭の悩み。子供の教育についての悩み。あらゆる悩みへの解決の糸口になるのが、経営学者である楠木建氏の「好きなようにしてください」だ。
経営学者の視点が凡人の煩悩あふれる質問をバッサリと切っていく爽快感。そして人生の指針を与えてくれる言葉の数々。
心からおすすめ。絶対に損しないから買うべし!!
備考:46歳の僕が「柔術」と「サウナ」に熱中する理由とは?
僕は最近、ブラジリアン柔術を始めた。
そしてサウナに熱中している。
その理由も本書の影響かもしれない。
仕事はもちろん、がんばる。
でも・・・・。
仕事だけが人生じゃない。
人生を謳歌するには、脱力して仕事以外に熱くなれるコトを見つけるしかない。
そういう意味で・・・。
本書「40歳を過ぎたら、三日坊主でいい」は、僕にとてつもない大きな影響を与えたといえる。
「ミッドライフクライシス(中年の危機)」が叫ばれるなか、全てのミドルエイジ世代に読んでもらいたいと思う。
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