- 自己啓発書というドラッグ
- 「思考は現実化する」という誇大表現
- 「7つの習慣」は本当に7つで良いのか?
- 自己啓発書の正しい使い方
- でも、この本は読んどけ!!
- 教え①:そもそも世の中は理不尽で不平等である
- 教え②:充実させるべきは今日
- 教え③:「キャリアプラン」はいらない
- 教え④:「思い通りにならない」を楽しむ
- 教え⑤:ないものを数えず、あるものを数える
- 最後に:ドフトエフスキーを読んでみた!
- 備考:本書「成功者3000人の言葉」のインデックス
- ■巻末:参考資料
- 追記:Twitter民の声
- 追記:ベストセラー作家になる方法!
- 追記:「ビジネス書 大バカ辞典」も面白い!
- 追記:その他のおススメ書籍
自己啓発書というドラッグ
たまには良いことを書こう。いつもアホなこと書いてると時々、自分の穢れを浄化させたくなってくる。で、標題の件。(ってビジネスメール的な書き出しだな。。)
自己啓発書とか毒にこそなれ、薬にならないものはマジで読まないほうがいいよね。どんどんバカになってくるし。なかには「古典は良い!」って人もいるけど、僕の個人的な感想では「古典も微妙!」かなー。まあ、テンションを上げるドラッグとして活用する方もいると思いますので、そういう人はどんどん読んでください!
「思考は現実化する」という誇大表現
うーん。誇大表現。ただしくは『思考は現実化することも稀にあるけど、大概は現実化しない。でもそれが世の中だ。思考すること自体はコストかからないんだから、まあ駄目モトで思考しといたら良いんじゃね!』ってタイトルに変更すべきだろ。
結局は高額セミナーへ誘導するためのドアノック・ツールとして本書があるわけで。読者をカモるフロントエンド商品と高額セミナーのバックエンド商品の構造は上手いし、本書の内容より「情報弱者からいかにボッタくるかのビジネスモデル構築法」を本書からは学びたい。
そして、もう一つだけ言いたいことは・・・
そんなん読んでる暇あったら行動しろよ!
・・・ってことではないでしょうかね。
「7つの習慣」は本当に7つで良いのか?
「7つの~」「6つの~」「3つの~」・・・とか自己啓発書には様々な数字が羅列されているが、僕が一つだけ言いたいことは・・・
で、いくつやねん!
・・・ってことではないでしょうかね。
◎1つバージョン
うーん。さすがに一つだと少なしぎる気がするなー。もうちょっと数が欲しくなるわなー。。。。。人ってワガママだなー。。。
◎69個バージョン
一つじゃ少なくて不安になるけど、69もあると困っちゃうね。もうちょっと減らしたいかなー。。。人ってワガママだなー。。。
◎45個バージョン
今度は45個の習慣か。もうちょっと減らそうか?やっぱ7つくいが丁度いいよなー。あ、いいじゃん。「7つの習慣」。まあ、いいだろう。どうでもいいだろう。
自己啓発書の正しい使い方
やっぱり表紙ってインパクトあるよね。僕は昔、超むかつく先輩がいたんで、そいつのデスクにひっそりとこの本を置いておき、“無言の“圧(あつ)”をかけた良い思い出があるよ。やっぱり表紙のメッセージ力は強力。5冊くらい買ったけど、今だにどんなことが書かれてるか知らないなー。。。。
たしかブックオフで100円だったので、費用対効果は抜群だったな。レバレッジリーディングの本田直之氏が「本を読むと20倍のリターンが見込める」なんていう「は?どういう計算式なの、それ?」っていう名言を吐いていたが、本書は確実に20倍のリターンがあったと思うよ。
(スポンサーリンク)
でも、この本は読んどけ!!
こんなこと言ってる僕ですが、で標題の件。「成功者3000人の言葉」は良い本なのである。なんて言うのかな。偉い人から大上段からモノを偉そうに(偉いだけに)言われても、「はい!駄目人間ですいません!」ってだけでしょ。アメリカのマッチョなメッセージより地に足のついたメッセージが大切な気がするんだよね。
教え①:そもそも世の中は理不尽で不平等である
「ドフトエフスキーを読まなければいけない理由を知っていますか?」
私がキョトンとしていると、彼は訥々と語り始めました。「ドフトエフスキーの小説には、人間というものの全てが詰まっているんですよ。特に、人間が生きる世界が、いかに理不尽で、無慈悲で、不平等で、不合理で、残酷なものであるかが語られている。それを理解して生きるのと、まったく理解しないで生きるのとでは、人生は大きく変わっていくんです」
そうだよね。世の中、気持ち悪いポジティブ思考で溢れている。インチキな奴等が「人生は素晴らしい!」なんて語ってやがる。僕たちのデフォルトの世界認識は「世界は理不尽で、無慈悲で、不平等で、不合理で、残酷にできている」で始めるべきなんだ。
教え②:充実させるべきは今日
「人生を充実させたい、と考える人はたくさんいますよね。だから、人生について、いろんなことを考える。でも、今日を充実させよう、と考える人は以外に少ないんです。実際には、人生は今日の積み重ねですよね。今日が充実していなかったら、人生は充実しないのに、といつも思うんです。」
人生の充実というと、どうしても将来のことを意識しまう。それよりもいまを一生懸命生きることのほうが大事なのだ。将来のことを考えても、それまでに何があるかなど誰にもわからない。ならば将来のために今を犠牲にするのではなく、今を充実させたほうがいい。当たり前だけど、いわれて初めて気がついた。
僕は「将来のビジョンは?」とか聞かれると猛烈に居心地が悪くなる。だってノープランだから。頭デッカチにあれこれ考えるより、その覚束ない足元に注意しようよ。
この発言は僕の好きな「カイジ」の大槻班長を彷彿とさせるね。大槻班長、イカサマばっかしてる酷い人間なんだけど、すげー良いこと言うんだよな。
明日からがんばるんじゃない…今日…今日だけがんばるんだっ…!今日をがんばった者…今日をがんばり始めた者にのみ…明日が来るんだよ…!(出典:賭博破戒録カイジ 1巻)
教え③:「キャリアプラン」はいらない
キャリアプランだ、人生設計だ、なんて、やるべきではない。そんな傲慢な話はない。人生は自分でコントロールできるほど簡単なものではない。思ってもみないことが起きるのが、人生の醍醐味。それを、とことん楽しんだらいい
教え④:「思い通りにならない」を楽しむ
思う通りになどならないとわかっていれば、そうなったとしてもクヨクヨすることなどない。中途半端でおぼろげな期待などしなければいいのです。(中略)もとより人生は、矛盾だらけ、なのです。頑張った人が報われるとは限らない。正しいことをした人がうまくいくとは限らない。(中略)しかし、嘆いていたところで、どうにかなるわけではない。ならば、矛盾も含めて受け入れてしまう。
教え⑤:ないものを数えず、あるものを数える
「たいせつなのは、成功よりも、幸せになること」
「ないものを数えるのではなく、あるものを数えよ」
「幸せというのは、そこにあるもの」
最後は幸せに関する言葉を集めてみた。幸せってなんだろう?と思ったときに、これらの言葉は心にしみる。そう、幸せというものはすぐそばにあるものなのだ。それに気づくか、気づかないかはあなたの心の持ち方次第である。
ささやかな日常。そこにある幸せを発見する力。それこそが才能だ。つい先日も僕は我が子の些細な行動にちょっと感動してしまった。僕は幸せを発見するセンサーが錆びついているようだ。
うちの子が「パパ、四葉のクローバーを探そうよ!」と提案してきた。四葉のクローバー?四葉のクローバーと幸せには全く相関関係がない。僕はマッタリとウーロンハイを飲みたい気分だった。僕は断った。
うちの子はクローバー探しを一人で始めた。その熱心さが異様なほどだったんで、僕は思わず写真を撮ってしまった。集中する彼女は全く気づいていないようだ。
30分ほどしただろうか。彼女は言った。「パパ、見つけたよ!」。その手には確かに四葉のクローバーがあったんだ。
なるほど。訂正しなきゃならないようだ。四葉のクローバーと幸せには全く相関関係はない。でも、四葉のクローバーを探そうという意欲と幸せには明確な相関関係があると。僕に似たのか、彼女の学校の成績は芳しくない。うちの奥さんの悩みの種だったりする。でも、僕は確信したんだ。この子が幸せへのパスポートを既に手にしていることを。
最後に:ドフトエフスキーを読んでみた!
「カラマーゾフの兄弟」を読んでみた。素晴らしい不条理っぷりだ。聖人である神父さんが死んで、「神父の遺体が腐るわけない!」って皆が信じているシーン。そして、腐臭がしてきて、カイジ的な表現で「ざわざわ・ざわざわ」するシーンなんて最高だ。そしてこの小説は「不条理に長い!」。
(おわり)
備考:本書「成功者3000人の言葉」のインデックス
第1章 世の中と、どう向き合うか
そもそも世の中は理不尽で不平等である/あえて逆を行く人が、未来の王道を行く/「国」と「国家」は違う……etc
第2章 毎日をどう過ごすか
人は挨拶でわかる/受かると思って行かない面接は落ちる/毎日必ず「一人の時間」をつくる……etc
第3章 仕事を、どう捉えるか
“夢”と“志”は違う/「70点主義」で行く /向き不向きなんてない/第一志望の会社に入るな……etc
第4章 運をどうつかむか
実力1割、運9割/“ビッグチャンス”より“小さなチャンス”を探せ/「キャリアプラン」はいらない……etc
第5章 苦しいとき、不安なときにどうするか
人生は、喜怒哀楽の総和で決まる/あなたの努力は、みんな知っている/悲観的に準備し、楽観的に対処する……etc
第6章 人と、どう付き合うか
謙虚であることは、成功モデルである/肩書きを聞いてもすぐ忘れろ/叱られたら感謝せよ……etc
■巻末:参考資料
僕もオリジナルの「駄目人間版・7つの習慣」を作成したよ。これを世界中に布教しなきゃね。
追記:Twitter民の声
【成功者3000人の言葉/上阪徹】見開き一題完結型。 これから持ち歩いて、何か悩んだら開こうっていう一冊。 開く度に気づきがありそうだし、捉え方も変わってくると思う。自分の考えを持ちながら読むとかな... →https://t.co/gZzYhKECyA #bookmeter
— Taishi Mizutani (@mizuyaaan) 2015, 12月 25
社会で働く人にとって大切なことがギュッと詰まっている本。目の前で語るような言葉で書かれているのでわかりや...『3000人の成功者に学んだ うまくいく人がや...』上阪 徹 ☆4 http://t.co/3bYMjzKC58 #booklog
— 丘村奈央子 (@okmr09) 2015, 6月 20
読みやすい。取材で出会った成功者は何を話していたのか、共通項の多さに気づいて一冊にまとめたもの。聞いたこ...『成功者3000人の言葉』上阪徹 ☆4 http://t.co/GMCy1bL39G #booklog
— 丘村奈央子 (@okmr09) 2015, 4月 28
追記:ベストセラー作家になる方法!
実話です。ビジネス書系のベストセラー作家に確実になれる方法を紹介します。僕の知り合いはこの方法でビジネス書のヒットを連発しています。
追記:「ビジネス書 大バカ辞典」も面白い!
神田昌典、勝間和代、本田直之、斉藤一人等々のビジネス書作家を盛大にディすっている「ビジネス書 大バカ辞典」もなかなか面白い。ビジネス書の「トンデモ本」的な側面にフォーカスして詳細な解説をしていて、エンターテインメントとして読める一冊。
追記:その他のおススメ書籍
(スポンサーリンク)