- ある日曜日、僕はマイナーなアイドルと仕事だった
- ブスなおばさんマネージャーは僕に言ったんだ!
- そこにはアイドルの追っかけの非モテ男子たちがいた!
- 僕の浅いアイドル・オタクの知識とは?
- 彼らは3分間に命をかける!
- 彼らはガチの追っかけをしていた!
- 僕は彼らに嫉妬していた!?
- 備考:地下アイドルの追っかけとは?
- 備考:アイドル・オタクに関する論考
- 追記:アイドルオタクは趣味の範囲で!
- 追記:アイドル冨田真由さん事件にみるアイドルオタクの闇
- 地下アイドルやマイナーアイドルの良さって・・・
- アイドルの商品は「自身のキャラクター」という構造
- 備考:オタクだってモテる!!『ファッション』でイケてるオタクにカンタンに変身!
- アイドル襲撃事件で儲けようとする奴が一番ゲスい!!!
- アイドルビジネスの搾取構造とは?
- 備考:軍オタ(軍事オタク)はタチが悪い!?
- 備考:厄介ピンチケとは?
- 備考:中年童貞を脱するための処方箋
ある日曜日、僕はマイナーなアイドルと仕事だった
ある日曜日。僕はアイドルと仕事だった。
アイドルといっても一般的な知名度は低い子だ。
僕はもちろんその名前を知らなかった。
アイドルにとっては「営業案件」と呼ばれる地方への出張だ。
某施設でのちょっとしたイベント。
僕はそのアイドルを指名したクライアント対応でアイドルとその日のイベントで一緒になった。
僕は前日にその子のアメブロをチェックしていた。
そして「牛タン」が好物だという情報も脳内にインプットしていた。
当日の朝、僕は差し入れ用にコンビニで飲料やサンドイッチ等の軽食を買っていた。
こんな時、さりげなくそのアイドルの好きな食べ物を買うと僕の株があがる。
でも無理だ。コンビニには牛タンは無い!!!
僕はいそいそとコンビニ袋を片手に現場に向ったんだ。
ブスなおばさんマネージャーは僕に言ったんだ!
やっぱりマイナーとはいえアイドルだ。可愛かった。
そしてマネージャーはブスだった。
そして性格も悪そうだった。
実際に悪かった。
愛想が悪い。
マネージャーのおばちゃんは僕に言った。
「撮影はNGなんで。変な人が撮影してたら注意してください!!」
は????
それはマネージャーであるお前の仕事だろう。
僕はクライアント側の御用聞きが今日の仕事だ。感じ悪いわー。。。。
そこにはアイドルの追っかけの非モテ男子たちがいた!
ただイベントが始まって理解した。
不細工なマネージャーが何に神経質になっているかに。
そのアイドルには熱狂的なファンであるオタク連中がいることを。
そして当然ながらこの現場にも来場していることを。
たしかに彼らの第一印象は良いものではない。
まず「キモい」。
いわゆるオタクのパブリックイメージそのものだ。
僕はアイドル・オタクの生態に詳しくない。
アイドル・オタクとはどんな人たちなんだろう?
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僕の浅いアイドル・オタクの知識とは?
僕の身近にはアイドル・オタクはいない。
僕が思い出したのは「ルポ 中年童貞」に登場したアイドル・オタクのおっさんだった。
「ルポ 中年童貞」に登場する増井さん。
ガチのAKBオタだ。
その余暇時間と必要最低限の生活費以外の大半のお金をアイドルに捧げている。
「今、総選挙をやっているでしょ。だから“ラブラドール・レトリバー”劇場盤を300枚買ったんだよ」。増井氏(仮名・33歳)は、部屋中に何十枚もの散らばっているAKB48のシングル『ラブラドール・レトリバー』を指さしてそう言った。
人の消費活動とは不可解だ。
(出典:漫画ルポ 中年童貞)
「美桜は速報で22位だよ。もうあと50枚は買い足してブッ込みますよ。美桜は俺が支えているから」。
そして歪んだ処女信仰をもっている。
増井さんは女性の狡猾さや打算的な側面を受け入れることができない。
マリア様のような聖女でなければ許せない。
そして消費活動を通じて女性(アイドル)とつながる。
それは病んだ行為だ。
だってそれは人間関係でも社会的関係でもない。
それはある種の契約関係だよ!
だって金銭が発生してるんだよね。
それは受発注の関係だ。
発注主の権限が限りなく弱い特殊な契約関係だ。人間関係じゃない。
僕は本書を読んで男の弱さを垣間見た。
現実と向き合えない男のメンタルの弱さを。
◎「ルポ 中年童貞」の書評記事はこちらから
彼らは3分間に命をかける!
彼らは1日中、イベント会場をウロウロとしている。
でもアイドルと接することはできない。
彼らの勝負はアイドルの「出待ち」時だ。
そのわずかな隙にアイドルと3分ほどの会話をする。
5、6人のオタクがアイドルを囲んだ。
幸せそうなオタクたち。
彼らは共通の友人のようだ。
いつも顔を合わせる。
趣味嗜好が一緒。
彼らは自然と同好の志となるのが必然だ。
彼らはガチの追っかけをしていた!
アイドルは全く名残おしそうな素振り(そぶり)をせずに、僕たちとタクシーに乗り込んだ。
彼女から彼らはどう見えるのだろう。
僕は車中で世間話をしつつ、彼らの生態をヒアリングしてみた。
僕:
彼ら、熱心ですねー。いつも応援に来てくれるんですかー???
アイドル:
ここらへん(埼玉県)でイベントがある時はほぼ来てくれますね!
あ、でも首都圏ならけっこう来てくれますかね?
僕:
へー、すごいなー!!!
アイドル:
あ、そういえば静岡のイベントにも先日は来てくれましたね。その前は九州にも!
結論。彼らはほぼ全国をもれなく追っかけしていた!!
彼らは全国ツアーをしていた。
地方遠征時は同じ車に同乗しながら遠征するそうだ。
あなたはこの話をどう思うだろうか?
典型的な非モテ???
いわゆる非モテ・コミットメント???
非モテゆえのコミットメント???
コミットメントゆえの非モテ???
生産性がない???
確かにどれも正解だろう。
でも生産性とはなんだろう。
人間なんてダラダラと寝転んでいようが、勤勉に仕事しようが、世の中なんてたいして変わらないんだ。
僕は彼らに嫉妬していた!?
もちろん彼らのライフスタイルはツッコミどころ満載だ。
非難するのはたやすい。
でも僕は・・・・
ちょっと彼らが羨ましかった!!
友達とワイワイと車に乗り込み全国をまわる。
決して振り向いてくれないアイドルを目当てに。
くだらない旅。他愛もない会話。
モテない男同士の自虐ギャグ。
40歳をこえ、家庭と子供を持つとそういう無駄で非生産的で楽しい日々とは無縁になってしまう。
40歳をこえ守るべき家庭と仕事のある僕には彼らのような生活は真似できない。
それはスティーブ・キングの少年時代を描いた「スタンドバイミー」のようだ。
少年時代にだけ許されるファンタジー。
少年達は湖のそばに眠る死体を探しに旅に出る。
死体を発見するための旅。
それは少年たちが大人へ成長するためのイニシエーション(通過儀礼)だった。
彼らのモラトリアムで楽しい日々を破るイニシエーションはいつ訪れるのだろうか?
【終わり】
◎参考ツイート:アイドルオタクは幸せそうに見える!?
彼らは草食動物のようだ。
でも僕があの日に会ったアイドル・オタクは幸せそうで充足した目をしていた。
年間150万ぐらいアイドルにお金を使ってる友達がいる。アイドルにハマる前は年間150万風俗に使ってたらしい。
— パロ鍋 (@Rpgeric) 2016年3月28日
「乃木坂が俺を救ってくれた」と彼は言っていて、とても幸せそうだった。
備考:地下アイドルの追っかけとは?
◎中年純情物語 地下アイドルに恋して
Twitter友人より貴重な情報がもたらされた!!
中年非モテが地下アイドルを支えているんだなー。。。
53歳。独身。キヨちゃん。
趣味:地下アイドルの追っかけ!!!
@kaerukun777 未見でしたら、こちらオススメです。 https://t.co/iemvsdRRkQ
— カズ@37歳婚活中 (@konkatsulab) 2016年3月27日
(※残念ながらキヨちゃんのYouTube動画は削除されてしまった!!)
備考:アイドル・オタクに関する論考
◎AKBなどアイドルにハマるオタクの心理が色々面白い
◎「アイドルヲタはキモい」は過去の話。現場に女性ファン急増。ヲタ同士の恋愛も
◎アイドルオタクは、実はオシャレな人が多かった!
追記:アイドルオタクは趣味の範囲で!
アイドルが好きすぎて仕事にしてしまう人もいる。
でも趣味と仕事は別だ。
週刊スパに紹介されていた記事。
地下アイドルプロデュースを手がけ、見事に失敗。
オタクとして追っかけしてるのが一番幸せなようだ。
大きな大会をブッキングしたんですが結果は惨敗。あまりのファンの少なさに控え室で過呼吸を起こす子が出るわ、間もなくリーダーまで脱退するわ、悲惨でした。
(出典:週刊スパ/「40男の挑戦」悲惨度ランキング)
一般的にアイドルオタクはコミュニケーション能力も低い。
マネジメント能力も低いだろう。。。。
中年だからといってナメられてしまい、(中略)私になんの相談もなくオタクと付き合い、突如ツイッターで「辞めます」と宣言して消えたんです。尻ぬぐいは私ですよ。
(出典:週刊スパ/「40男の挑戦」悲惨度ランキング)
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追記:アイドル冨田真由さん事件にみるアイドルオタクの闇
無名のアイドルがファンに刺された。
理由は些細なことのようだ。
◎女性アイドル刺され重体、ファンの男を傷害容疑で逮捕
僕の見たオタク達は草食系の人たちだった。
そしてアイドルを独占したいという欲望が皆無な人たち。
そしてアイドルはファン全員の共有物。
だが「アイドルを独り占めしたい!」という煩悩が生まれると危険だ。
ただでさえコミュニケーションに難があり、ルックスもいけていないファンはアイドルの養分だ。
(※それが表面に出ないような洗練されたコミュニケーション設計になってるが、「ぶっちゃけ、養分」だ。)
養分が権利を主張しても、アイドルだって困ってしまうだろう。
全ては「人のコミュニケーションの問題」だ。
そしてアドラー心理学でいっているように「全ての悩みは人間関係」なのだろう。
地下アイドルやマイナーアイドルの良さって・・・
今後はリアルな交流イベントも規制されていくのだろうか。
◎交流イベント商法とその危険性
ただ、僕は仕事で偶然にもマイナーアイドルとオタクの交流現場を見てしまった立場として考えると、これを規制したら地下アイドル自体も困ってしまうだろう。
地方の営業案件なんてマネージャーも帯同しないのが常識だ。
マイナーアイドルが一人で営業案件の現場に出向くこともしばしばだ。
だからコミュ障のオタクもアイドルに声をかけられるのだ。
僕がみた風景は牧歌的な平和なシーンだった。
それが「緩い搾取構造」だったとしても。『マイナーな地下アイドルだからこそ追っかけをする!』ってインセンティブもその時、理解できた。
アイドルとファンの距離感。難しい問題だ。。。。
アイドルの商品は「自身のキャラクター」という構造
アイドルとファンは共犯関係にならなければならない。
プロレスファンと同様だ。
プロレスファンが「プロレスって八百長じゃん!」って言ったとしよう。
それは大人じゃない。
粋じゃない。ルール違反のファンだろう。
アイドルビジネスも同様だ。
アイドルもリアルな本人を売ってるのではない。
「アイドルという虚像」を売っているのだ。
そして僕の出会ったオタク達もマナーの良い人たちだった。
それを理解していた。でもそれを理解できないサイコな奴が登場したら・・・・。
◎現代アイドルが売る「商品」とは?
◎今回の事件に対する某アイドルのツイートが話題に!
備考:オタクだってモテる!!『ファッション』でイケてるオタクにカンタンに変身!
敢えて言いたい。
『オタクでも女子にモテてもいいのではないか』と。
しかし現実では、オタクはまず女子にはモテない。
何故であろう?
答えはカンタンだ。
ダサいからである!!!!
オタクだからモテないのではない、ダサいからモテないのである。
メラビアンの法則しかり、悲しいかな人は見た目で第一印象が決まってしまうのが現実だ。
そんなこと言われも自分にはそもそもファッションセンスもないし、どんな格好をして
いいのかが分らないと思っているそこの貴方、もしたった300円でカンタンに女子ウケの良いファッションコーデやテクニックを入手できる方法があったらどうするだろうか?
アイドル襲撃事件で儲けようとする奴が一番ゲスい!!!
僕はアイドルオタクのファンに実際に会ってみて戦慄した。
「こいつら、人生を棒に振ってる。。。」って。
だって多分、定職も辞めて全国の地味なイベントに毎回、顔を出してるんだよ。
オタク達なりにリスクをおっているんだ。
それに比べカスなアフィリエイターは最低だ。
何のリスクも犯さずに今回の事件で儲けようとする!!!ゲスいなー。。。。
◎アイドル襲撃事件で儲けようとする外道アフィリブロガー
アイドルビジネスの搾取構造とは?
「アイドルは幻想」ということを理解してるファンは、大して金を落とさないんですよ。何百万、何千万も落とす奴は「もしかしたらアイドルと付き合えるかも」と思ってる馬鹿だけ。いまのアイドルビジネスは明らかに後者の馬鹿を落とすために設計されてるわけで、その構造が病んでると言ってるんです。
— わかり手 (@ganbare_zinrui) 2016年5月22日
これには同意。
「緩やかな搾取構造」。
これが洗練されてるのが昨今のアイドル業界。
僕の出会ったオタクは特攻服に「○○○(アイドルの名前)はオレの嫁!」って刺繍がされてて、震えた。。。。
備考:軍オタ(軍事オタク)はタチが悪い!?
非常にピースフルなアイドル・オタク達。
それに比べて軍オタはマナーが悪いらしいね。
僕は軍オタもウォッチしていこう!!
催し物が見やすい最前列は、場慣れした軍オタが占拠し、子供が横切ろうものなら「邪魔だ、どけよ!」と怒号が飛ぶという。
備考:厄介ピンチケとは?
僕が本記事で紹介したアイドル・オタクは、良い意味でも悪い意味でも草食で平和的な人々だった。
でも、チンピラのようなオタクも沢山いるようだ。
ピンチケ――アイドルのライブ会場において、マナーを無視して暴れる若者集団のことである。
ピンチケ達は、徒党を組んで会場で暴れ、SNSで拡散する。それで『俺たち強い!』みたいに勘違いしちゃうんですよ。。。。。。 → 【日刊SPA!】アイドルイベントで暴走するファンの迷惑行為。8割が若者 https://t.co/TBZceNdril @weekly_SPA さんから
— かえるくん東京オリンピックを救う (@kaerukun777) 2016年9月25日
備考:中年童貞を脱するための処方箋
アイドル・オタクはかなりの確率で童貞だろう。
そしてオタクの高齢化が進んでいる。
いわゆる「中年童貞」だ。中年童貞を脱するための処方箋について考えてみた。
◎『ルポ中年童貞』の書評はこちら
◎オタクを脱して彼女をつくるための教科書
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