- 僕は本書を書評できない!!!
- オーガズムとは何か?
- 愛とは何か?
- 言葉は次元を超えるのか?
- 「イク!」と何処にいくか?
- 備考:でも単なるエロ本として読んでも面白い!!(※閲覧注意!)
- 備考:代々木忠の名言
- 備考:代々木忠のドキュメンタリー映画が熱い!!
- 続編の「オープン・ハート~あなたの地獄を天国に変えるために~」も面白い!!
- 「オープン・ハート」は女性にも読んでもらいたい名著だ!!
- 備考:モテ本&恋愛本の書評シリーズ一覧
僕は本書を書評できない!!!
代々木忠氏。著名なAV監督だ。日活ロマンポルノで多数のピンク映画を監督した後、AV業界に転身。独特の作風とそのカリスマ性で大御所の地位を築いたAV界のグルである。そして本書は・・・・
すごい本である!!!
すごい本すぎて・・・。なので僕は書評を諦めた!!!
本書では「自我(エゴ)を捨てよ」と説かれる。「自意識を捨てよ」と。僕の「うまく書評を書いてやろう。洒落たフレーズで文末をまとめよう」なんてエゴは通用しない。だから僕は書評を諦めた。ただ、僕が興味深いと感じた箇所を抜粋する。
“うまくブログを書こう”なんて驕りとエゴを捨ててみよう!!!
僕は書評という自らのタスクを放棄してみる。でもそれが本書で語られる「オーガズムに通じるための処方箋」な気もしているのんだ。本来はルール違反だ。引用のみの書評はもはや書評ではない。でもルール(社会規範)を破るところから、オーガズムは生まれるのだ。。。。。。
オーガズムとは何か?
人間は概念思考に基づく「制度の世界」と本能に基づく「本音の世界」に生きている。学校や会社や国家は制度の世界に属しているが、SEXとは本音の世界のものだから、「かくあるらねばならぬ」という制度の鎧(よろい)や兜(かぶと)をどこまで脱げるか、自分の価値観や固定観念をどこまで捨てられるかが重要になってくる。
でも「制度の世界」の鎧(よろい)を脱ぐのは簡単じゃない。
自意識が邪魔をするからだ!!
「自我」であり「エゴ」であり「自意識」。これが人の鎖となり、僕たちは自由になれないんだ。
オーガズムとは、制度の世界で自分を自分たらしめている自我=エゴから自分自身を解放する、『エゴの崩壊』であり『エゴの死』であるのだから。
本書が素晴らしいのは上記のような宗教的ともいえる洞察とエロトークが混在している素晴らしさ。
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愛とは何か?
愛とはなにか?愛とはなにか?愛とはなにか?愛とはなにか?
僕は答えを知らない。。。。
前節で、オーガニズムとはエゴの崩壊であり死である、と書いた。では、エゴが死んだとき、いったい人は何になるのだろう。
自分の価値観や固定観念を捨てることによって、エゴが死んだときに、人は初めて『愛の状態』になることができると私は思っている。
愛とSEXとは何か? 愛とSEXとは何か? 愛とSEXとは何か? 愛とSEXとは何か?
僕は答えを知らない。。。。
もしSEXに愛がなかったら、快楽という幻の奴隷になっていくよ。もしSEXに愛があったら、あなたは真に人を愛することを知るだろう。
今あなたは愛が何であるかが分からない。なぜならば、愛とは思考が落ち、エゴが死んだときにのみ起きる心の状態をいうからだ。
言葉は次元を超えるのか?
ここらへんから「チャネリングSEX」を提唱する著者の本領発揮だ。
年に何回か「あなた、きょうの何時ごろ、私にこういうイメージを送ったでしょう」と言われることがある。「チャネリングFUCK」シリーズをやるようになって、この傾向はとくに強くなった。
言葉に魂があること。そしてそれは必ず相手に伝わることを、私は100パーセント信じている
だが、それはオカルトではないようだ。それは宇宙の果てや来世のような不思議な場所にあるのではないという。自分の内部に存在するようんなのだ。
「イク!」と何処にいくか?
日本人は“あちら側”へイク(Go)。欧米人は神(God)が“あちら側”から来る(Come)。
SEXで女性がオーガズムを表現する言葉の代表に「イク」と「死ぬ」がある。「イク」とはどこに行くのだろう。
オーガズムを体験した女性に効くと、それは「真っ白な世界」だったり「お母さんのお腹の中みたい」だったりした。
人それぞれに言い方は違うけれども、それは虚栄や虚飾の渦巻く現実世界ではなく、浮世を離れた異次元に彼女たちは行っていたのではないかと思うのだ。
しかし、その異次元の世界は決して銀河の果てに位置しているのではない。あなたや彼女の心の中にあるのである。
さてどうだろう。上記は僕が興味をもった箇所のほんの一部だ。この記事をご覧いただいてる方々には是非ともリアルに本書に触れてもらいたい。僕はこれ以上、何も語れない。語らない。
備考:でも単なるエロ本として読んでも面白い!!(※閲覧注意!)
壮絶なモテ本であり思想書であり哲学書である本書。でもエロ本として単純に楽しむのもアリだ。優れたテキストは多義的だ。真面目に読んでも、ふざけて読んでも面白いのが優れたテキストなのだ。
◎エロくて楽しい箇所(一部抜粋)
まず、オナニーについて聞いてみる。(中略)その回答で一番多いのは「犯されているところ」。たとえば、公園のトイレに入っているときに誰かが押し入ってきて、いきなり後ろからボンボン犯される。
他には・・・・
さすがにエロくて引用できない!!!
情緒的なエロの世界もテンコ盛りな本書。プラトニックに社会的なシガラミとエゴを捨てて、買ってみないか!!
【おわり】
備考:代々木忠の名言
〈一口に「セックス」といっても、そこにはいろいろな意味合いが含まれている。大きく分ければ「相手と心からつながるセックス」と「セックスのように見えて、じつは相手の体を使ったオナニー」の二つになると私は思う。
テクニックを学ぶと「セックス嫌い」になる? レジェンドAV監督・代々木忠が教える本当に気持ちいいセックス|LITERA/リテラ
“目合う”と書き、“まぐわう”と読むように、男女共に目と目を合わせることで信頼関係が生まれる。女性のほうが遥かに共感能力は高いのは周知のとおり。例えば友人の涙で一緒に泣けるのと同様で、男女の目と目が合えば、お互いのミラーニューロン(共感する脳の神経細胞)がよりシンクロして壁がなくなる。信頼関係が築ければ、余計なテクニックなど必要ない。
みんな、彼の目を見てセックスしてる?
自分の胸にきいてみなさい。
そして、今度彼とセックスするとき、目を見てごらんなさい。
二度と目を見ずにはイケなくなるから!
いろいろ複雑に見えるけど、いいセックスをするために何をすればいいかというと、まず身体を動かすことなんだ。スポーツで汗をかいて、苦しみと爽快感の体験をくり返すことによって感情は感性へと変容する。肉体と精神をどちらも働かせることで、必ずいいセックスになっていくんだよ。
備考:代々木忠のドキュメンタリー映画が熱い!!
伝説の男。その生きざまを見よ。
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続編の「オープン・ハート~あなたの地獄を天国に変えるために~」も面白い!!
「プラトニック・アニマル」が素晴らしい本だったので、続編ともいえる「オープン・ハート ~あなたの地獄を天国に変えるために~」も読んでみた。この本の読みどころは代々木監督の半生記だろう。とにかくとんでもない!!!劇画のような人生。
◎学生時代に空手部を配下に置く!!!
日々ケンカに明け暮れながら、Tと私は他のグループをねじ伏せ、高校二年の二学期には二人で協力して近くにある北九州大学の空手部を傘下に治めるまでになった。
◎26歳の時に極道の三代目を襲名!!!
私は極道の世界に入って四年で、三代目を襲名した。私がまだ26歳の時の話である。
「オープン・ハート」は女性にも読んでもらいたい名著だ!!
痴漢やレ◎プ等の被害にあった過去を持つセクシー女優は多いという。そして本書の主人公である小沢なつみもそういう過去を持つ。でも彼女は(凡庸な言い方になってしまうが・・・)天使のような女性だ。なぜ彼女は救われたのか。そして周りの男性を救う存在になれたのか。
あらためてビデオ出演する動機を聞いてみた。
「男優さんを私が癒してあげたい」
そう彼女は言った。
この動機にはすこし驚いた。今までそんなことを言った女の子はだれもいない。
なつみは、現在の職業が神様から与えられた仕事だと言う。
枕もとに神様が立って「そうしなさい」と言われたような気がしているから天職なのだそうだ。
本書は、代々木監督の劇画のような半生記を楽しみつつ、最後は小沢なつみのエピソードを胸に刻み、自らの内面の歪みを見つめる旅にでれる良書だ。
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備考:モテ本&恋愛本の書評シリーズ一覧
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