- 読書でのインプットがビジネスに役立つ!
- ならば「読書のショートカット」をしてみよう!
- そして行動に移そう!!!
- 1冊目:経営戦略全史/三谷 宏治
- 2冊目:ストーリーとしての競争戦略/楠木建
- 3冊目:経営戦略を問い直す/三品和広
- 4冊目:ねばちっこい経営/遠藤 功
- 5冊目:堀江貴文の儲かる会社の作り方/堀江貴文
- 6冊目:渋谷で働く社長の告白/藤田晋
- 7冊目:ヤバすぎる成功法則/ジョーダン・ベルフォート
- 8冊目:あなたの会社が90日で儲かる!
- 9冊目:ブラック企業の営業術
- 10冊目:有名人になるということ/勝間和代
- 11冊目:マネー&フリー 僕らが楽して大儲けした57の秘訣
- 12冊目:紀州のドンファン
- 13冊目:サラリーマン合気道/箭内道彦
- 14冊目:はじめての編集/菅付雅信
- 15冊目:広告コピーってこう書くんだ!読本/谷山 雅計
- 16冊目:プロフェッショナルリーダーの教科書
- 17冊目:つなげる広告/京井良彦
- 18冊目:次世代コミュニケーションプランニング/高広伯彦
- 19冊目:なぜ投資のプロはサルに負けるのか/藤沢数希
- 20冊目:お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方/橘玲
- 21冊目:動員の革命 ソーシャルメディアは何を変えたのか/津田大介
- 22冊目:ロングエンゲージメント/京井良彦
- 23冊目:メディア・メイカーズ/田端信太郎
- 24冊目:キュレーションの時代/佐々木 俊尚
- 25冊目:ウェブは資本主義を超える
- 26冊目:臆病者のための株入門
- 27冊目:頭のいい人が儲からない理由/坂本圭一
- 28冊目:伝説の社員になれ/土井英司
- 29冊目:悪いヤツほど出世する
- 30冊目:「稼ぎ力」ルネッサンスプロジェクト/渋井真帆
- 31冊目:凡人の逆襲
- 32冊目:仮説思考
- 33冊目:ドラッカー先生
- 34冊目:TTP(徹底的にパクる)理論
- 35冊目:ヤンキーの虎
- 36冊目:成功者3000人の言葉
- 37冊目:ほぼ日イトイ新聞の本/糸井重里
- 38冊目:日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門/藤沢数希
- 39冊目:ビジネス用語の常識・非常識/水野俊哉
- 40冊目:成功者の告白/神田昌典
- 41冊目:60分間・企業ダントツ化プロジェクト
- 42冊目:定量分析実践講座
- 43冊目:ビジネスマンのための数字力養成講座
読書でのインプットがビジネスに役立つ!
「稼ぐ」とはなにか?仮に宝くじで3億円が当選しても意味はない。そこでは他者に価値を何ら提供していないから。
稼ぐということは、「価値の提供」だ。取引とは「価値の交換」だ。お金をもらうという事は「人に喜んでもらうこと」と同義なのだ。
人に喜んでもらう事は、コモディティな人材では不可能だ。人と同じスキルや能力やアウトプットでは、他者はわざわざ金銭の対価を払わない。人と違うスキルを身につけるには様々な手法があるが、「読書でのインプット」もその手法の一つであろう。
ならば「読書のショートカット」をしてみよう!
でもビジネス書は玉石混合だ。1冊や2冊読んでも意味はない。とはいっても100冊も読むには時間もお金もかかる。悪書なんて買った日には最悪な気分だ!!お金と時間が無駄になる!!
◎時間:1冊1,500円 × 50冊 = 7.5万円
◎時間:週に1冊ペースなら1年間
それならば、僕が読んできたビジネス書の「凝縮したエッセンスの部分」のみをお伝えしよう。ビジネス書は分厚いが、本当に大事な部分なんて1ページ相当だ。その部分を凝縮してお伝えしよう。
時間は最大のリソースだ。1.5年間も読書に費やす時間を30分に短縮するコンテンツを皆様にお届けしようと思う。対象読者層は「20代のビジネスパーソン」だ。若い子ならきっとすごく役に立つ内容だと思う。
そして行動に移そう!!!
膨大なインプット量が良質なアウトプットの質を生む。量を質に転化するのだ。そして最後に重要なのは「行動」だ。行動が伴わないインプットは「ただの博学で雑学を知ってるタダの人」だ。
さあ、情報をインプットしよう。そして行動に移そう。
「書を捨てよ。街へ出よう」じゃない。「書を持ちながら街へ出よう!」だ。
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1冊目:経営戦略全史/三谷 宏治
結論。これがナンバーワン!
早くも結論。「ビジネス書のベスト1を選べ!」っていわれたら僕は本書をあげる。
本書は長い経営学の歴史をコンパクトにまとめている。乱暴にいうと経営学ってのは「ポジショニング派とケイパビリティ派の闘争の歴史」と喝破している。
ポジショニング派とは?
マイケル・ポーターに代表される「ポジショニング派」。
簡単にいうと「どうやるか?」より「何をやるか?」が大事って主張。勝てる土俵を選ぶこと。アホでも勝てる、儲かるポジションを見つけることが重要という考えかただね。要は外部環境が大事ってこと。
ケイパビリティ派とは?
どこに陣を張るか(=ポジショニング)より、そこでどれだけ自らの能力を磨けるかって主張。
過去の日本の製造業の成功はこのケイパビリティ派の代表的な事例ともいえる。トヨタの看板方式やジャストインタイムはケイパビリティ派の成功事例ともいえる。要は内部環境(自分自身)が大事ってこと。
で、どっちが大事なの?
ポジショニング派とケイパビリティ派の論争。で、どっちが大事なの?結論はどっちも大事だし、ケースバイケース。ポジショニングとケイパビリティの掛け合わせが必要ってこと。
本書には、過去に流行った経営理論がほぼ全て網羅されているので本書を読むだけで、経営学やビジネス理論の大枠は把握できる優れものなんだ。
メジャーな経営理論は全て記載されている。ドラッカーのマネジメント理論、アンゾフのマトリックス理論、チャンドラーの組織戦略論、コトラーの一連のマーケティング理論、ピーターズのエクセレントカンパニー論、クリステンセンのイノベーションのジレンマ、ブルーオーシャン戦略。一家に一冊。広辞苑のように常に手元に置いておきたい一冊だ。
2冊目:ストーリーとしての競争戦略/楠木建
なぜヤンキース松井は社会的成功を手にしたのか?
なぜ松井選手は高額所得者になれたのでしょうか。業界の競争構造を利益の源泉として重視する考え方からすれば、「数多くのスポーツの中で、野球を選んだから」というのが答えです。これが「どこで戦うか」という発想です。
ポジショニングってこういうこと!!
マイケル・ポーターに代表される「ポジショニング派」の概略を、すげー簡単に分りやすく表現しちゃうと上記の一言。イチロー選手が缶蹴りの世界一のスキルを持っていても誰も尊敬しないだろう。お金持ちにはなれなかっただろう。
缶蹴りチャンピオンは地元の小学生の遊び相手にはなるが、PTAで「あのオジサンとは遊ばないように!」って注意されるだけの人生だろう。
【注釈】
本書のコンセプトは「一見して不合理な戦略を立てよ!」という点。合理的な戦略なんて誰でも思いつく。競争過多になる。逆説的にイケてない戦略になる。不合理な戦略は誰もマネしない。だから勝てる。深い戦略策定ロジックが学べる一冊。
3冊目:経営戦略を問い直す/三品和広
やっぱり立地探し(ポジショニング)は難しい
「アホでも儲かるマーケット(立地)探し」が重要。それがビジネスの肝。「どうやるか?(=How)」より「何をやるか?(=What)」だ。ポジショニングだ。
豊穣なる土地。そんな夢のような土地なんて簡単に見つかるわけがないわけ。当たり前だよね。結局は「簡単に儲かるお仕事です!」って情報商材を詐欺師につかまされるのが関のやま。幸せの青い鳥が頼みもしないのにやってくる未来は永遠に訪れないだろう。
「1に立地、2に立地」。こんな格言を小売業ではよく耳にします。同じ格言は、そのまま戦略にもあてはまります。「立地」が悪ければ、他の努力が全て水泡に帰するのは戦略とて同じことなのです。どうせ事業を構えるなら、需要があって供給が少ない、そういう「立地」を選ぶに限ります。
制約の少ない創業時に「立地」を選ぶのは難しくありません。デルやサウスウエスト航空を始めとして、創業者の慧眼で「立地」に成功した企業は、数多く存在します。
既存の大企業となると、話は変わります。もはや「立地」選択の自由はありません。それどころか、供給が増えていく、需要は減っていく、そんな事態に見舞われてしまいます。利益率の長期低迷傾向が物語るのは、そういう「立地」の荒廃です。
企業の命運を分ける戦略は、まさにここにあります。そう、「立地替え」です。荒廃の進んだ旧天地を捨て、新天地にうってでる。これをいかに実現するかという話です。
4冊目:ねばちっこい経営/遠藤 功
勝手に「ケイパビリティ派」の代表図書に選定!
「ポジショニング派」がトップダウン式の組織形態だとするならば、「ケイパビリティ派」はボトムアップ式の現場の強い組織形態だ。そして現場力を説いたのが本書だ。
結果を出している企業をみると、「当たり前」のことが「当たり前」のようにできている。逆に、業績が低迷している企業を見てみると、「当たり前」のことが出来ていなかったり、徹底されていなかったりする。
「当たり前」のことを「当たり前」のようにできる組織能力を手に入れることが、実は企業経営にとって、決定的に重要な要素なのである。しかしそれは決して容易なことではない。
この「当たり前」の最たるものが、じつは「継続すること」だ。「凡事徹底」という言葉もあるが、じつは最も難易度の高い凡事が「続けること」なのである。
ケイパビリティ派は「現場力!」と「凡時徹底」!
ケイパビリティ派のエッセンスを感じさせる本書。秀逸な戦略が企業を勝利に導くのではなく、その組織文化と現場の改善力こそが企業の優位性を築くと説いた一冊。
5冊目:堀江貴文の儲かる会社の作り方/堀江貴文
ホリエモンはクールで戦略的な「ポジショニングの人」ってイメージを持つ人も多いと思う。でも僕は堀江さんは泥臭い「ケイパビリティの人」だと思う。
本書は「愚直な営業論」が展開されている。営業こそが企業活動の根幹だ。実は堀江さんは正統派でクラシックな実業家なのではないだろうか。
秀逸なビジネスモデルを重要視するパブリックイメージあるあるホリエモン。でも堀江さんの本質は「泥臭い営業」。ライブドア時代の堀江さんだって様々な事業に手を出したけど、どのジャンルでもナンバーワンにはなれなかった。堀江さんは自らの知名度を武器にトップ営業(社長営業/芸者的な営業)をしてビジネスを伸ばしていたんだよね。
今やキラキラしているオシャレ企業のサイバーエージェントだって黎明期のWEB広告業界に「泥臭いリクルート流のドブ板営業」を持ち込んでのしあがった会社。営業力こそが企業の根幹なんだ。需要は減り供給過多の時代だからこそ、これからの時代は逆説的に「営業の時代」になるはずだよ。本書は初期の堀江さんの本では一番良いデキだと思うな。
最近は何でも仕事を外に出してしまうことが流行っていて、「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)」という流行語のもとに、人事や総務、果ては営業までアウトソースしてしまい、会社の本体には経営戦略部門だけしか残さない、という過激な経営手法も登場しつつある。
だが私の考えとしては、営業を外に出すことは勧めない。特に起業間もないベンチャー企業にとっては、営業は会社の命運を握る生命線であり、ビジネスの基本である。
営業は、顧客と直接接点を持つことができるため、顧客やユーザーが自社製品に対してどんな感想を持ち、どの部分に不満を感じているのかといった反応がダイレクトに返ってくる。
このメリットは大きい。製品にユーザーの声をきちんとフィードバックさせることで、欠陥商品の発生を未然に防ぐことができ、リスクを減らすことができる。
過去、営業をおろそかにして成功した企業は存在しない。
■ホリエモンは「手堅い経営者」でもある!■
そして堀江さんは手堅い経営者でもある。
基本的に私の考え方は、1社当たりの売り上げが全体の20%を超えないようにするということだ。20%を超えてしまったら、他の取引先を開拓するなどして、分散させた方がいい。これはリスクヘッジの基本である。
今は個人でも収益を「会社の給料」のみにするのは危険だ。副業により収益の複線化をしていこう。取引先を分散させていこう。
■努力の人(ケイパビリティの人)としてのホリエモン■
ホリエモンの盟友であるゆきひろ氏は語る。
「僕は書き仕事で1万文字なんてとても書けませんよ」と言うと、「なんで?書けるまで座って書き続けたらいいだけじゃん」とか平気で言う人ですから。そうやって見ると、実は堀江さんってビジネスの才能より、ケタハズレの努力でのし上がってきた人ってことが分かるんですよ。
6冊目:渋谷で働く社長の告白/藤田晋
サイバーエージェントの藤田さんは「ポジショニング派」の人でもあるが、なにより「ケイパビリティ派」の努力の人であるだろう。
黎明期のインターネット業界に「営業」を持ち込んだ慧眼(けいがん)はポジショニングの妙だろう。
でも僕は藤田さんが学生時代に営業のバイトをしていたベンチャー広告会社の人間と知り合いだ。そいつは言った。
「藤田?あ、まあまあ優秀だったね。でも抜群に優秀な営業マンでも伝説の営業マンでも何でもなかったよ!」
そうなのだ。藤田さんは天才営業マンではなかったのだ。そんな藤田さんが天才経営者になった秘訣が本書では紹介されている。
■「週110時間労働」理論■
「週110時間ということは、9時に出社するだろ、そして深夜2時まで仕事する。それを平日5日間。あとは土日に12時間ずつ働くと110時間だ」
もちろん起業家だからこそ許される労働時間だ。これを従業員に強制することはできない。でも、このハードワークがあったからこそ、サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社」になれたのだろう。
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7冊目:ヤバすぎる成功法則/ジョーダン・ベルフォート
お次は「営業本」だ!
僕の大好きな映画に「ウルフ・オブ・ウォールストリート」がある。
その実在の主人公であるジョーダン・ベルフォートの書いた「ヤバすぎる成功法則」が『営業本』として参考になる。
顧客開拓こそ「ビジネスの肝」だ!
江戸時代のエピソードだ。江戸時代は火事が多かった。火事の時に商人が最優先で持ち出したもの。それは商品でも現金でもない。顧客名簿だ。
商品が焼失してしまっても、顧客名簿さえあればどこでも商売はできる。そして、顧客名簿さえあればビジネスは順調に立ち上がる。
顧客予備群をどう捕まえてくるか????????
■ジョーダンが子供時代に学んだ営業テクニック■
ジョーダンの最初の職は子供の頃の新聞配達だった。
ジョーダンはいくら頑張っても新規営業で新たに新聞を購読してくれる顧客を獲得できなかった。
ジョーダンに友達のパパがアドバイスをする。
『ジョーダン、やり方が逆だ。
他の新聞配達の少年についていって、彼らと戦うんだよ。
彼らの顧客にセールスするんだ。
なぜなら、新聞を1紙よむ人は、2紙目も読むからだ。
(中略)ターゲットを絞って、その分野に興味のある人を見つけるんだ』
人は「知らないモノは買わない・買えない」。当たり前の真理だ。
どんな人にペプシを売れば買ってくれると思うかい?
それは、コーラを飲む人たちだ。
コーラがいいものだと知らない人にセールスしても上手くいかないんだ。
ターゲットを絞ってその分野に興味のある人を見つけるんだ」。
これを契機に私の事業は爆発的に拡大した。
■俺にこのペンを売ってみろ!■
ジョーダンは映画のなかで言う。「俺にこのペンを売ってみろ!」と。普通の営業マンは凡庸なセールストークを始める。
「えー、このペンの最大の特長は・・・・」
優秀な営業マンはペンの商品説明なんてしない。そして顧客に言う。
「このナプキンに名前を書いてくれないか?」
この場面において、顧客が「ペンを手に入れなくてはならない必要性」を瞬間的に生み出したのだ。顧客の創造。
8冊目:あなたの会社が90日で儲かる!
本書には泥臭い営業戦略がつまっている。
マッキンゼーでは決して語られない泥臭さ。。。。
中小企業の差別化されていないコモディティな商品をどうやって売るのか???
神田氏はそこを「感情マーケティングで売れ!」と説く。
商品の良さと売上には相関関係はない。
しかし、「商品の良さを伝える力」と売上には相関関係がある。
僕も神田氏の理論から多くのことを学んだし賛美両論ある人だけど、あの人のダイレクトマーケ系のノウハウは絶対的に有効だということは、僕が保証する。
ドラッガーやコトラー読むくらいなら泥臭い神田氏の一連の書籍の方が実務には100倍、役に立つ。
営業にはコピーライティングが必要だと本書で神田氏は説く。
コピーライティングこそが営業の根幹だと。
そして「本書のタイトル」もそのコンセプトでできあがっている。
下記のコピーの煽り方なんて・・・・・
「90日で高収益企業に変われる?本当なの?」
いいえ。嘘です。
実は、90日もかかりません。
ほら、これなんてセールスレターのお手本だ。
この本は15年以上前の書籍だ。
この本の影響を受けたネット起業家は多いだろう。
神田氏はネット起業家のグルなのだ。
■世界は「言葉」でできている!■
世界は言葉で構成されている。
だから営業には「コピーライティング」の能力が必要なのだ。
私が生まれ変わっても、是非、磨きたいスキルは文章力だね。
なぜなら文章力を鍛えれば、収入は青天井。お金に困ることはないかも。
それだけ、文章力はパワフルなスキル。
みんな忘れているけれど、何かが売れる瞬間には、必ず文章がある。
チラシ・広告であったり、メルマガやホームページであったり。
注文書だって、契約書だって、言葉がなければ成り立たない。
つまり、お金を生み出す接点に必ずあるのは、クレジットカードではない。
言葉なんだ。文章は、時間と空間を超えることができる。
本書の装丁を含めたパッケージ自体も「感情マーケティング」を活かしたものだ。
15年前、ピンク色のビジネス書なんて皆無だった。
当時、無名の神田氏は知恵を絞って、ピンク色のビジネス書にした。
書店の店頭でも抜群に目をひいただろう。
グーグルは画像を上手に認識できない。
つまりテキストを制する者がWEBを制するのだ。
テキストに感情移入したページの滞在時間は伸びる。
滞在時間の長いページをグーグルは評価する。
テキストコンテンツを制することで結果的にSEO的なグーグルの評価も上がるのだ。
本書はネットビジネスを志している人には必読の一冊だろう。
9冊目:ブラック企業の営業術
本書「ブラック企業の営業術」はブラック企業の営業テクニックをホワイトな一流企業で活用し、トップ営業マンとなった著者の本だ。
なかなか面白い本である。
■営業テクニック①:最初に「すみません」と言わせ主導権を握る■
私は商談の冒頭で、お客様に「すみません」と言わせるようにしています。
その方法とは、お客様が約束の時間より遅れてきた、もしくはかなり早く来た場合に「申し訳ありません。ご予約の時間を○時と認識していましたら、こちらの手違いでしたでしょうか?」と言うのです。
この一言でお客様は「すみません」と言ってくれます。これで最初から自分の立場が上になります。
■営業テクニック②:直接褒めずに周囲の人を羨ましがってその気にさせる■
これは恋愛工学の「ディスる技術」やナンパ界の「ネグる技術」と同様だ。
相手を安易に褒めることは自分の立場を弱いものにしてしまう。
恋愛も営業も同様なのだ。
その方法とは「カモを直接褒めるのではなく、まわりの方を羨ましがる」ことです。
例えば主婦業とパートを両立しているお客が、仕事で疲れきった様子で、うんざりと「今日もこれから晩御飯の用意をしないといけないのです」と言ったとします。
間違っても「疲れているのに、頑張りますね。まさに主婦の鏡じゃないですか」と直接褒めてはいけません。
この場合は「ご家族の方が羨ましいです」と、まわりの方を羨ましがるのです。
羨ましがっても「褒める」ことはしない。
ゴマスリに聞こえないので、カモの見込み客は営業マンの言葉を受け入れるだろう。
その後の商談はスムーズに進行する。
10冊目:有名人になるということ/勝間和代
僕は勝間さんは嫌いじゃない。
マッキンゼー出身のバリバリのキャリアを持っていながら、なぜか天然なキャラとか。。。。。スマートなエリートらしからぬ肉食な性格とか。
勝間さんはマッキンゼー出身の戦略コンサルタント出身。
さぞや「ポジショニングの人」なのかと思いきや、驚くほど泥臭い「ケイパビリティ派」の人なのだ。
勝間さんの本を久しぶりに読んでびっくりした。
こ、これは・・・・ナンパ本のマニュアルじゃないか!!!
正確には勝間さんの考えるビジネスの原則が書かれている。
だが、それはナンパの基本公理とロジックにも共通していたんだ。
■試行回数を増やせ!■
たとえば、勝率5%の勝負を50回行って、全部の勝負に負ける確率はたったの7.7%です。100回行うと、全部の勝負に負けるのはわずか0.6%。
すなわち、ほんのわずかでも可能性があることがあれば、負ける確率が高いのは百も承知でそれでも勝負を続けていくと、いつかは勝てるのです。
ただ、多くの人はそのような努力を50回、100回は続けません。
しかし、もしチャレンジしても特に失うものがなければ、勝負をし続けることです。
そうすれば、必ず勝てます。
こ、これは・・・恋愛工学じゃないか!!!
恋愛工学の公式。
それは・・・『モテ=試行回数 × ヒットレシオ』
僕のヒットレシオが仮に1%だったら、僕のアクションプランはシンプルだ。
「早く99人に振られること」だ。
営業マンとしての勝間さん。
それもスマートな営業ではなく、光通信ばりの泥臭い営業本としても秀逸な内容だ。
■とくかく改善。カイゼン・カイゼン・カイゼン!■
「カイゼン(改善)」といえば海外でも通じるトヨタ自動車が生んだビジネスワードである。製造業の基本でもある。
でも製造業の基本は個人にも当てはめることができるんだ。
私は毎日「0.2%」ずつ改善していくことをおススメしています。
たとえば、自分の行動習慣を0.2%改善すると、明日の自分は100.2%になります。これを365日続けると、207.3%になります。
つまり、毎日0.2%ずつ改善していくと、1年後には2倍の変化を達成できるわけです。わずかな変化であっても、毎日コツコツと新しい方向に進んでいけば、大きく変われるのです。
さらに、一人ひとりが0.2%の改善をしていけば、そう遠くない将来、職場が変わり、地域が変わり、社会が変わっていくはずです。
11冊目:マネー&フリー 僕らが楽して大儲けした57の秘訣
僕は怪しい本は大好物。昔は与沢翼をモニターすることが趣味だった。
ネオヒルズ族とか怪しすぎて最高に面白い。
でもその真の姿はメディアではほぼ報道されていない。
他人の憶測や噂しかネットには落ちていない。
でも本書「マネー&フリー 僕らが楽して大儲けした57の秘訣」はそんな情報商材界のビッグネームにインタビューしている奇書。
ビッグネームの大集合。
川島和正、伊勢隆一郎、菅野一勢、与沢翼、村上宗継、原田翔太、原田陽平。
こういったネットビジネス界の重鎮&スターのオンパレードだ。
■0.3%の世界とは?■
「あなたの銀行口座に今すぐ1000万円を振り込みます!」
「処女です。今すぐ抱いてください!」
・・・ってスパムメール。
あれはしっかりしたマーケティング戦略のうえで投下されているものなのだ。
これは「0.3%の世界」だと。0.3%の世界とは何か?
それは世の中に分布する「バカ」の確率のことだ。
(中略)僕は彼に、「こんなコピーに騙される奴がいるんですか?」と聞いたのだが、
彼の回答は
「いやー、バカが1,000人に3人いれはうちは儲かるから」。
■「0.3%のバカ」相手にビジネスは立ち上がる■
なぜ「幸福になるペンダント」等の怪しい商品の広告は無くならないか???
それは広告を見て買う人がいるからである。
カラクリなんて何もない。
シンプルに広告費がペイする程度の読者が商品を買っているのだ。
12冊目:紀州のドンファン
紀州のドン・ファン。野崎幸助氏。
美女4000人に30億円を貢いだ男。
「いい女を抱くためだけに、私は大金持ちになった」と堂々と言い放つ男。
本書はエロじじいが「何だかんだ言っても女が一番!そのために稼いでるんだもん!!」と居直っている気持ちのいい一冊だ。
でもそれだけじゃない。
ビジネス書としても魅力的なのだ。
紀州のドン・ファンは田舎の中卒から裸一貫で財をなした。
そのストーリーも抜群に面白いのだ。
彼がビジネスを成功させたきっかけ。
それはなんと「コンドームの訪問販売」である。
その営業術の巧みさも勉強になる。
コンドームの訪問販売で種銭をつくり、それお金を資本に金融業に進出。
そこでも奇策を使い成功。
どんどん稼いで、全て女との◎◎◎◎に使う。
その潔さ。
ここに男のロマンの全てがつまっているといっていいだろう。
■乙女心を計算したコンドーム営業の戦略とは?■
まだコンドームが貴重品だった時代。
彼はコンドームの訪問販売を始める。
でも簡単に売れるものじゃない。
ターゲットは昼間、家にいる主婦たちだ。
彼女たちだって、見知らぬ人からコンドームを買うのは恥ずかしいだろう。
例え、コンドームが実際に欲しいとしても。
紀州のドンファンはここで営業的な秘策を繰り出す。
それは・・・
■女性に言い訳を与えてあげること!!!■
これは女性とのコミュニケーションでも最重要なエッセンスだ。
女性はプライドと体面と体裁の生き物だ。
仮に本当にコンドームが欲しくても躊躇してしまう。
『このまま売れないで買えると、会社の上司に殴られてしまいます。
どうか人助けと思って買ってくれませんか』
「もう、しょうがないわね。
本当はコンドームなんて欲しくないんだけど、仕方がないから買うわ」と。。。。
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13冊目:サラリーマン合気道/箭内道彦
広告業界のスターである箭内さん。
金髪とロックなファッションで異彩を放つ。
でもそんな箭内さんも若手の頃は普通の広告男子だったのである。
■自分自身を広告してみる!■
僕が最初に自分を広告することの重要性に気づいたのは、雑誌の取材を受けたときです。
浅野忠信さんの演技についての質問を受けたのですが、僕は「あの、いや、自然な演技がステキでした」みたいなことを何も考えずに答えたんですけど、あとで記事を読んではっとしました。
自分の回答が本当にびっくりするほどつまらないわけです。
「自然な演技がステキでした」って一言はあまりにもありふれていれ、発言した人間に対してまったく興味がわきません。
それから、もともと好きだった服装をもっと派手にしてみたり、強めの口調で話して自信があるように見せてみたり、自分を積極的に装うようになりました。
■自分のキャラを立てる!■
商品やサービスに差なんてない。
機能による差別化の時代は終焉をむかえた。
有形材だろうか無形財だろうが。
商品に差がないとしたら「誰から買うか?」こそが重要な社会になってくるのは必然。
いかに自分をキャラ立ちさせるか。
“無難で面白みのない奴”というコモディティからいかに抜け出すか。
自分をキャラクター化させるということ。
自分を広告するということ。
14冊目:はじめての編集/菅付雅信
■もはや自分自身こそが作品だ!!■
情報が氾濫し、生き方が可視化されたこの時代に、クリエイティブな人はどうすれば評価されるのか。
評価される人生を送るしかない。
と先程お話しましたが、それは「人生の作品化」です。
ネット上で生き様が見られている、情報化されている以上、生き方を作品化しないと人々は評価してくれないのです。
匿名的な裏方でいながらも影響力のある第一線のクリエイターでいるというあり方は、もはや成立しづらいのです。
■キャラを立てて自己プロデュースせよ!■
これも上記の箭内さんの本と同様の主張だよね。
もはや匿名の職人の時代じゃないんだよ。自分をプロデュースできる人間が勝つ時代なんだ。
自分を広告して、自分を編集するということ。
たとえば、はあちゅう女史。
彼女は電通出身。
電通出身者ではあちゅう女史より広告スキル&ビジネススキルのある人なんて1,000人以上はいるよ。
でもみんな匿名の職人気質。
やっぱ、はあちゅう女史はすごいと思うのよね。
15冊目:広告コピーってこう書くんだ!読本/谷山 雅計
■「なんかいいよね!」禁止令■
明日から、あなたの生活のなかで「なんかいいよね」という言葉を禁句にしてほしいのです。
そして、かわりにこう考えてみてください。「なぜいいのか。これこれこうだからじゃないか」「なぜカッコいいのか。こういう工夫をしたからじゃないのか」と。
もし5年間続けることができれば、どんな人だって、なんらかのモノをつくれる人になれるはずです。
■その表現はウソじゃないか?■
これは広告業じゃない一般社会人も勉強になる本。
表現と何か。その勉強になる。
ちょっと前に「死んだ魚の目をしているサラリーマンになりたくない!」的なアホなブログ記事があったけど、そういう陳腐な表現をする人にこそ読んでもらいたい本。
「死んだ魚の目」なんて嘘の表現だよね。
あなたは本当にサラリーマンの目を見て「あ!死んだ魚の目だ!」って思った?
嘘だよね。リアルじゃないよね。
勝手な自らの狭い視点と観念からのフレーミングだよね。
僕たちはそんな退屈で欺瞞にみちた言葉を紡いではいけないんだよ。
16冊目:プロフェッショナルリーダーの教科書
■顧客リストが全ての基本■
過去にお客様の抱える課題を解決し、ご満足いただいた経緯があって、せっかく良い関係を築けているのに、そのお客様を手放す会社が多いのはとても不思議です。
実際に、経営者の方から「売上が上がらない。どうしましょう?」と相談されたときに、「過去の顧客リストはどうなっていますか?」と質問すると、意外とそのマーケットへの働きかけができていないケースが多いのです。
そんなときは、過去に商品を買ってくれたお客様に対して販売していくだけで、売上の積み増しがつくれます。
■既存客リストは眠っていないか?■
最近は高度な営業手法が花盛りだ。
セールスフォースのオートメーション化???
なんだそれ?
うまいの???
なんかそんな頭が良さげでスマートな事より基本が大事なんだよね、やっぱり。
そもそも既存客に全くアプローチしていないよね?ってこと。
スマートで科学的な営業手法を取り入れる前に、まずは「お前の名刺リストをひっくり返してみろよ!!」って営業の基本が書かれた一冊。
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17冊目:つなげる広告/京井良彦
■「コミュニティ」こそが競争優位性の最後の砦■
多くのカテゴリーで差別化はどんどん難しくなっています。
競争が激化して市場は成熟し、各ブランドの商品やサービスの内容、価格などは生活者から区別できないほど微差になってしまったのです。
そんな中、有力な差別化手段になるのが「コミュニティ」です。
つまり、その企業やブランドを支えるつながりそのものということです。
飲食店など、特に模倣が激しいカテゴリーもあります。
新しい業態が現れても模倣が容易なためすぐに類似店が出現します。
しかし、コミュニティだけは違います。
お店で生まれたつながりによるコミュニティは、他には存在しない唯一のものです。
人とつながりを維持継続していくことこそが本当の差別化になるのです。
■差別化ポイントとしての「コミュニティ形成」!!■
差別化が難しい商品。コモディティ化している商品。差別化が難しい世界的な傾向。そのなかで勝つためにはB to B企業(法人向けビジネス)なら上記で書いたように「営業力」だ。
そしてB to C企業(一般消費者向けビジネス)で今後、有力になってくるのが「コミュニティ」だろう。営業の本質が「この人から買いたい!」なら、コミュニティの本質は「このコミュニティからなら買いたい!」ってことだ。
18冊目:次世代コミュニケーションプランニング/高広伯彦
デ・マーケティングとはフィリップ・コトラーが1971年に提唱した、マーケティングの“逆”の概念だ。
“逆”というのは、一般的にマーケティングとはmarket-ingであり、市場拡大のためのものと思われているということであって、実際には「デ・マーケティング」は非常に高度なマーケティング手法の一つなのだ。
この「デ・マーケティング」は、ブランドのプレステージを上げる際や、顧客ロイヤルティを上げる、需要コントロールなどに使われ、「目指すべき顧客以外には売らない」「目指すべき顧客だけしかいれない」という戦略として実施されることがある。
他にも「価格を上げる」「商品点数を減らす」などを行うケースもあり、長期的な需要管理のためにも使われるマーケティング・コンセプトである。
■顧客を絞ろう!!■
少子化時代。人口減社会。
これからマス向けの商品は冬の時代を迎えるだろう。
だって人が少なくなるんだから。
顧客数を追いかけるビジネスはきつい。
顧客数が減ったとき、顧客単価が同一なら売上は下がる。
人口減の社会では収益源の多様化。
それとプレミアム戦略が必要だ。
高付加価値で単価の高いサービスを創出すること。
19冊目:なぜ投資のプロはサルに負けるのか/藤沢数希
市場というのはかなり効率的です。
なぜ、効率的かというと、プロ同士が激しくしのぎを削っているからです。
市場が効率的であるということは、すなわち割安な銘柄も割高な銘柄も、プロがどれだけ分析してもほとんど見つからないということです。
投資のプロが簡単に儲かる銘柄を見つけることができないのに、どうして投資の本を1冊か2冊読んだだけで、片手間で投資する素人のあなたがそんな掘り出し銘柄を見つけることができるというのでしょうか?
■マーケットに歪みはないのか?■
僕が株式投資をしないのは「効率的市場仮説」の考えがあるから。
プロ同士が凌ぎをけずってるプレミアリーグのようなサッカー場に素人サッカープレイヤーが参加できちゃうのが株式市場の凄さであり恐さ。
今日もサッカーコートは「ネギをしょった鴨」がいないか必死に探している。
全ての資産運用マーケットは素人からプロがボッタくる図式で成りなっているんだ。
「効率的市場仮説」って考え方を学んでおけば、怪しい儲け話にもひっかからないはずだよ。だってそんな美味しい儲け案件をなぜ君みたいな奴に紹介するメリットのある??
ないよね。
市場の歪みは一瞬にして消失するんだよ。
恋愛工学の教祖として有名な藤沢氏。
そんな藤沢氏の初期作品も必読だと思うよ。
■株式投資で勝つのは単なる「まぐれ」?■
「効率的市場仮説」のもとでは、全ての情報は株価に織り込まれているので、市場自体に勝ち越すことはできないと説く。
でも勝つ人は現にいる。
でもその人たちは「まぐれ」なのだ。
これはその名も「まぐれ/投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」で説明されている。
勝った人間は騒ぐ。
だから目立つ。
「生存者バイアス」と呼ばれる現象だ。
20冊目:お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方/橘玲
■誰でもお金持ちになれる唯一の方法■
当たり前のことですが、誰もが確実に資産運用に成功する方法があるはずがありません。
されには、必死になって努力したとしても100人が100人とも出世に勝ち残ったりするわけではありません。
しかし、支出を減らすことは誰でも出来ますし、それによって確実に家計の純利益が大きくなっていきます。
■だって「お金持ちになる公式」は自明だ!■
人類の歴史に通貨が登場して依頼、金持ちになる方法はたったの3つしかありません。
それはわずか1行の数式で表すことができます。
資産形成=(収入―支出)+(資産×運用利回り)
①収入を増やす。 ②支出を減らす ③運用利回りを上げる。
■支出のコントロールは煩悩のコントロール■
「金持ちはケチ」なんじゃない。
真実は「ケチだからこそ金持ちになれた」のだ。
それは逆相関だ。
ただしい因果関係は「ケチ → お金が貯まる → 貯まったお金を資産運用」の順だ。
過去と他人は変えられない。
変えられるのは「未来と自分」とは良くいわれること。
でももう一つあるかもしれない。
「収入は予測不能だけど、支出はコントロールが可能」ってこと。
支出をコントロールできるということは、自らの欲望や煩悩をコントロールできること。
その瞬間に世界が変わるはずだよ。
だって世界なんてものは「自らの視点」での切り取り方次第だから。
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21冊目:動員の革命 ソーシャルメディアは何を変えたのか/津田大介
■ソーシャルメディアで世界は変わらない■
「本当に今の内閣は終わってるよね。早く退陣して欲しいよね」と誰かがフェイスブックに書いて、友達が「いいね!」「いいね!」とボタンをクリックしてくれた。
しかし、それだけでは政治は変わらない。
投票に行くなり、デモをするなり、行動を起こす必要があります。
■ソーシャルメディア時代だからこそ「行動」が大事に■
ソーシャルメディアの申し子である津田さんだからこそ重みのある一言。
ソーシャルメディアそれ自体だけでは社会や環境を変えることはできない。
ソーシャルメディアに「行動」というスパイスが加わって、初めてソーシャルメディアは影響力を持つ。
やっぱりTwitter廃人とか終わってるよな。
寺山修司的にいうならば「書を捨てよ。街に出よう。」だけど、今の時代なら「Twitterしながら街に出よう。そしてその模様をまたTwitterしよう!」ってことだよな。
22冊目:ロングエンゲージメント/京井良彦
■広告は情報だ!表現ではない!■
広告会社としてのグーグルでは、広告にクリエイティビティを求めていません。
「広告に表現は必要ない。広告は情報だ」と言っています。
ユーザーの調べたいキーワードを確認した後で、その目的に関係のある広告を提示するたけの、「後出しジャンケン方式」です。
検索窓をくぐったユーザーは、既にその検索ワードにインタレストを持っているということが分かっています。
したがって、わざわざアテンションを獲得するための表現などは必要ありません。
■広告クリエイティブとは何か?■
すこし昔の話。
オバマが大統領に就任したときの話だ。
カンヌ広告祭でオバマの選挙キャンペーンは金賞を受賞した。
それは広告の形態が変わったことの象徴でもあった。
そこには「広告クリエイティブ」とか「表現」とかがなかったから。
そして世界一の広告会社にグーグルが躍り出た。
もはや「カッコいい写真とキャッチコピー」がどうこうって時代じゃないことを象徴した出来事だった。
大事なのは「クリエイティブの質」じゃなくて「エンゲージメント(きずな)」を顧客とどうやって創っていくかなんだ。
23冊目:メディア・メイカーズ/田端信太郎
■業界(マーケット)とメディアの関係性■
釣りや料理はもちろんのこと、麻雀、鉄道模型、アウトドアから茶道に至るまで、趣味など1つのモノごとのジャンルには必ず「専門誌」が存在してきたのです。
さて、ここで質問です。
例えば「缶けり」にはそういう意味での専門誌が存在するのでしょうか。
競技人口という意味では、缶けりをやったことのある人数の方が、スケボーより多いかもしれませんから、必ずしも読者の人数の問題ではなさそうです。
ここで、私が指摘したいのは、広告主となる業者、取材対象となるコンテンツを供給する専門家の集合体としての「業界」の有無です。
ゴルフやサーフィン、スケボー、盆栽にあって、缶けりにないものとは「業界」なのです。
あるジャンルが「業界」として成立するかどうか、とそこに専門誌が存在するかどうか、は鶏が先か卵が先かの関係にあります。
■業界を立ち上げるということ■
メディア関連に興味がある人には必読の一冊。
イノベーションにより新たなマーケットを創出すること。
そのためには「業界」を創る必要がある。
事業者がいて、参加者がいて、メディアがあって、付帯業者がいて、専門家がいて、商品があって、その商品を快適に買える売場があって、イベント等の参加者を満足させる仕掛けがあって、コミュニティがあって、参加者がウンチクを語れるコミュニティがあって、二次マーケットが存在する。
メディア(専門誌や一般紙/ペーパーメディアやWEBメディア)は業界を創るハブとなるだろう。
24冊目:キュレーションの時代/佐々木 俊尚
あるブロガーは「コンテンツが王だった時代は終わった。いまやキュレーションが王だ」と書きました。
一次情報を発信するよりも、その情報が持つ意味、その情報が持つ可能性、そういうコンテキストを付与できる存在の方が重要性を増してきているということなのです。
情報爆発が進み、膨大な情報が私達の周りをアンビエントに取り囲むようになってきている中で、情報そのものと同じくらいに、そこから情報をフィルタリングするキュレーションの価値が高まってきている。
キュレーション・ジャーナリズムという言葉も生まれてきてきます。
■キュレーションの次は何がくる?■
時代を先取りした本書。
佐々木さんの予言どおり、時代はキュレーションの時代となった。
ただそれも一巡した感がある。
キュレーションの美名のもとでクソのようなバイラルメディアが乱立した時代も終わりをむかえようとしている。
「会社は学校じゃねーんだよ!!」とか発言してた人、どこいっちゃったんだろうね。
Welqの次はどんなメディアが主流になるのだろう???
でも時代は一巡してあらためて個の書き手の時代になるのかもしれない。
キュレーションが進むと一次情報が枯渇してくる。
そして改めて一次情報の大切さが認識される時代になってるのかもしれないね。
25冊目:ウェブは資本主義を超える
■“運”がお金を運んでくる■
風水に代表されるように、運気を上昇させてお金持ちになるって発想。
「アホですか?」って言いたくなるけど、これがあながちバカにできないんだよ。
だってグーグルの創業者も言ってるんだから。
グーグルの創業者の一人であるサーゲイ・プリンは、グーグルの成功の最大の要因は何かと聞かれて、「幸運」と答えている。
実際、彼らのサービス開始が一年早かったらバブル崩壊とともに閉鎖されていただろうし、一年遅かったら、ヤフーやマイクロソフトにすぐ追随されただろう。
これは「楽天」「サイバーエージェント」にもいえる。
彼らが成功したのは日本のネットバブルが破裂する直前に上場できたからだ。
そこで多額の資金調達ができたから、今の姿がある。
26冊目:臆病者のための株入門
ハイリターンを狙うなら高いリスクがセットで付いてくる。
つまり、ハイリターンを得るにはハイリスクの危険に絶えうる「何にもない人」が最強になるんだ。
失うものがない人だからこそ、テーブルに着くことができるゲームがあり、そのごく一部が大金を得るんだ。
ジェイコム株の誤発注で20億円の利益を得た男性が現れたとき、彼の年齢と肩書きが世間の注目を集めた。
でもそれは、ほんとうに驚くようなことじゃなくて、逆に「27歳無職」でなければこの話の辻褄が合わないのだ。
失うものがないからこそ、大きなリスクがとれる。
言い方は悪いけど、成功するトレーダーは、いつの時代も、パチンコ屋の前で行列しているような若者たちのなかから現れるのだ。
何千万円ものボーナスを受け取っている「金融のプロ」が、失敗すれば首が飛ぶようなリスクを冒すはずがないではないか。
僕は決してジェイコム男にはなれない。
離婚して多くを失ったといっても、僕には支払うべき養育費があり、僕の遺伝子を継ぐ者がいるから。
ジェイコム男は変人だ。
お金に興味があるのか無いのか、よく分らないその生活スタイルは常人にマネできるものではない。
彼はその後も儲け続けて、200億円以上の資産を築いたそうだ。
そんな彼が買うものは今でも株とか不動産とか、つまりもっと金を稼ぐための資産ばかりで、私生活は、今でもカップラーメンが主食という極めて質素なものだ。
貧相なものを食べて空腹感がないと、トレーディングの勘がにぶるそうだ。
(出典:外資系金融の終わり/藤沢数希)
27冊目:頭のいい人が儲からない理由/坂本圭一
継続にはどのくらいの期間が必要なのだろう。
著者は「10年」だという。これは納得性が高い。
著名なビジネス評論家&作家のマルコム・グラッドウェルも「一流になるには一万時間が必要」と唱えている。
一万時間の練習をすれば何のジャンルでもプロになれるくらいのスキルが身につくんだ。さあ、一万時間のために今日から始めよう。
「意思決定と合理性」の著者、ハーバード・A・サイモンによれば、世界的に傑出した仕事をした人々は「10年かそれ以上の間、ひたむきに仕事に集中していた」人だということがわかったという。
音楽でも、将棋や囲碁でも、天才と呼ばれる人の中には、若いうちから頭角を現す人が多い。そういう人でも、トップレベルに達するまでには、幼少のころから10年程度の修業期間があるのだ。
特定の分野で、ひとかどの専門家になるためには、10年程度、集中的に努力することが必要だ。
10年後の達成を目指して、2年ごとに目標を立て、その時々で立ち止まってみるといいだろう。
28冊目:伝説の社員になれ/土井英司
■今いる場所で輝け!■
若手社員で入社そうそうに転職を考えている人もいるかもしれない。
でも待て。
君は次の職場でも同じ過ちを犯すだろう。
隣の芝生が青く見えるというウイルスにかかっているんだ。
今いる場所で輝け!!
まず、今いる場所(会社)で、とことん勉強することです。
安い給料でもかまいません。雑用でもかまいません。
その仕事を極めるのです。
本物の成功を手にしたければ、まずは今いる会社で自分の価値を高めたほうが、将来的にはトクなのです。
あなたの望んだ職業なら、仕事の内容そのものを授業として考えることがきでます。
■そして継続せよ!■
「継続」は特別なスキルが必要なわけではない。
なら、なぜ「継続」するだけで成功に近づくことができるのだろう。
それは継続は難しいからだ。
著者はいう。
継続をできるのは全体の数パーセントだけだと。
これはセミナー等でもよくいわれることだ。
セミナーで聴講した内容を実際に実行するのは全体の10%程度。
それを継続するのは数パーセント。
大抵の人は「あー、良い話を聴いたなー!!」ってだけで満足しちゃうんだ。
だから成長しない。
そしてノウハウ・コレクターのように様々なセミナーに通ってしまう。
僕たちに必要なのは特別な知識や情報じゃない。
目の前のことを地道に取り組む根気だ。
さあ、今から始めよう。明日も続けよう。
その他一般の人から突き抜けるためには 継続する習慣を持つことも必要です。
ひたすら継続できる人は、数パーセントです。
続けるだけで、成功に近づくことができるのです。
成功するのは簡単です。
成功する五%の法則に当てはまる人、つまり聞いたことを実践し、習慣にする人間になればいいのです。
29冊目:悪いヤツほど出世する
世の中のビジネス書にはウソが書いてある。
「謙虚であることが大事!」とか「成功するためには人格を磨け!」とか本当のようなウソ、嘘のようなウソが様々な書籍やメディアで毎日のように紹介されている。
でも「人格と仕事の能力」は「野球とサッカー」ぐらいの違いがあるのは当たり前だ。
野球がうまくてもサッカーが上手いとは限らない。
むしろ人格の高い「いい人」であることが、ビジネス上ではマイナスになるのが僕の肌感覚の実感だ。
「いい人」は弱さの裏返しだし、「謙遜」は自信の無さの裏返しだ。
謙虚な業者は買いたたかれる。
都合の悪い真実は「僕は君たちに武器を配りたい」にも記載がある。
クレイジーな人だけがリーダーになれる。
(中略)カルロス・ゴーンがそのいい例だ。
彼のように、優れたリーダーには「自分がすごい」という勘違いが必要なのである。
そういう宗教家のような確信に満ちた態度がなければ、自分が信じ込んでいるビジョンやストーリーを、何千人もの社員に伝えて先導していくことはできない。
(出典:僕は君たちに武器を配りたい)
本書が素晴らしいのは世の中に流布するウソを一流コンサルタントの視点で堂々と暴いているところだ。
学校では「みんなの上に立つ人はすばらしい人」と習うが、現実の歴史では、そういう「すばらしい人」が、人の上に立って何か大きなことをなしたことはほとんどない。
歴史に残るレベルの企業を作ったようなリーダーとうのは、みなある種の「狂気の人」であることが多いのだ。
(出典:僕は君たちに武器を配りたい)
本書でも同様の主張がされている。
ジョブズもゲイツもウェルチも、「いい人」ではなかった!
リーダーは謙虚であれ、誠実であれ、そして部下への思いやりを持て。
――リーダーシップに関する教えでは、よくこうした美しい主張が説かれ、一般的にも優れたリーダーはこのような資質を備えるべきだと思われているでしょう。
しかし、現実のデータを分析すると、実は多くの成功しているリーダーはこうした資質を備えていません。
スタンフォード大学ビジネススクールの教授が、巷にはびこる「リーダー論」のウソを暴き、組織の目標を達成して職場環境をよくするためには何が効果的なのか、また悪しき上司の犠牲にならないためにはどうしたらよいのかを、豊富なデータと実例から解き明かします。
そう。スティーブ・ジョブズは(良い意味で)変人であり、滅茶苦茶な人物だったのだろう。だからこそ、僕はジョブズが大好きだ。
学校の先生のようで聖人君子のようなジョブズなんて魅力的じゃないだろう。
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30冊目:「稼ぎ力」ルネッサンスプロジェクト/渋井真帆
■凡事(つまらないこと)を真剣にやろう!■
新入社員は入社してびっくりしただろう。会社の仕事がつまらなくて。
全くキラキラしていない。
でも現実なんてそんなものだ。
そういう職場でずっと過ごすんだ。
でもモノトーンの職場をキラキラ職場に変える魔法の言葉がある。
「お茶汲みの作業をするときは『どこまで短時間で美味しいお茶をいれられるか』を自分に課している?
コピーを取る際は『より早く、よりきれいに、より依頼者のニーズにあった形でコピーしよう!』を課している?」
さあ、真剣にお茶を出そう。
真剣にコピーをとろう。
31冊目:凡人の逆襲
■つまらない仕事(業種&職種)なんてない!■
僕は広告屋だ。
広告業はクライアントとして様々な業種に触れることができる。
そしてどの業界も面白いし奥深い。
成功の鍵は業種によってバラバラだ。
僕自身も制作職、ディレクター職、プロデューサー職、営業職と様々な職種を経験してきたが、どの仕事も面白い。
そしてどの仕事も大変だ。
楽な職種なんて全くない。
でもどの職種も真剣に取り組めばエキサイティングなんだよ。
結局、自分の仕事がつまらないというのは、あなたが自分でそう解釈しただけのことなのだ。その解釈が、つまらないあなたを作りだしている。
これから自信をもってたくましく生きていくために、あなたには腹を決めてほしい。
「自分は誰にも負けない力がある。その力は自分を信用し続ける気持ちから生まれる」
32冊目:仮説思考
■常に目線は上を向け!■
若手社員は「新人は怒られ放題」な事が特権だが、でもそれに甘んじちゃいけない。
常に目線は上を向け。
自分自身が案件やプロジェクトの責任者だと仮定して行動せよ。
そうしないといつまでも新入社員のままだ。
君は戦力として会社から認められないだろう。
平社員だったら部長、というように2ランク上の立場で考えることも大切だ。
社長就任時に「晴天の霹靂だ」と言う人がいる。
そんな人は社長になるなと言いたい。
社長になったら何をやるかぐらい考えておけと。
33冊目:ドラッカー先生
■何によって憶えられたいか■
ドラッカーは「強み」にフォーカスせよと説く。
自身の弱みに執着するなと。
自分自身をどう定義するのか。
自分という「事業」のドメインをどこに置くのか。
自らの強みを知りなさい。
最初に考えるべきは、なされるべきことは何かである。
1年に2度、「何によって憶えられたいか」を考えなさい。
この問いかけは、それだけで3年後、5年後には仕事が変わる、魔法の問いかけである。
■顧客を創造する■
ドラッカー先生の言葉でも最も有名な言葉だろう。
シンプルながらこれほどの真実もない。
現代は顧客不足なのだ。
そして供給プレイヤー過多の時代なのだ。
顧客を創造する機能を担うのがマーケティング機能であり、経営そのものだ。
事業の目的として有効な定義はただ一つである。
それは、顧客を創造することである。
■貢献とは何か■
仕事の本質は「貢献」だ。
仕事は顧客視点が大切だ。
顧客視点とは顧客に「貢献」すること。
顧客への貢献の対価として、顧客は僕たちに感謝の印(しるし)としてフィーを支払う。
仕事だけではない。
人間関係全般に応用できるメッセージといえる。
自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。
責任をもつがゆえに、自由となる。
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34冊目:TTP(徹底的にパクる)理論
マーケティング学会の巨人であるコトラー先生は言った。
「STPが大事!」だと。「
S」はセグメンテーション。
「T」はターゲティング。
「P」はポジショニング。
でもこのマーケティングの王道的で教科書的な理論は置いておこう。
現代ではなかなか使えないから。
なぜなら・・・・
■市場は飽和してしまった!■
でも市場は飽和してしまった。
マーケットに隙間が無いのだ。
ポジションを立てようがないのだ。
教科書的なマーケティング・セロリーが通用しなくなる場面が多々でてきてしまっているのが現状だ。
でも、スマートなマーケティング理論が機能しない現在だからこそ、違う発想の泥臭いマーケティング・ロジックが有効なんじゃないかな。
■TTPしろ!■
ある先生はのセミナーを聞いた。
先生はインチキくさくて最高だった。
先生は言ったんだ。「Tetteiteki ni Pakure!(徹底的にパクれ!)」と。
でもただの「P(パクる」じゃ駄目なんだ。
それじゃ、某バイラルサイトと同じだ。
あいつらは下品だろ。
「徹底的に」仕事をしていないだろ。
「徹底的にパクる」なら自ずとそこには自分の創意工夫が入るから、ただの劣化コピーにはならないんだと思う。
35冊目:ヤンキーの虎
■地方が死にそうだ!■
地方の空洞化、荒廃が進んでいる。
人口減少、消費減。それに伴う雇用不安。
そこから負のスパイラル的に治安の悪化や税収の減少も生まれる。
そしてその救世主になる可能性があるのが『ヤンキーの虎』なのだ。
■「ヤンキーの虎」は「マイルドヤンキー」とは違う!■
近年、消費の主役として注目されている「マイルドヤンキー」。
マイルドヤンキーの特徴は、地元志向で上昇志向は皆無、社会に大きな不満はなく、週末は10代で結婚した奥さんと子供とイオンに買い物に行く。
いわば「牙の抜かれた虎」であり草食系な生態を持つ。
それに対して「ヤンキーの虎」は上昇志向が強く、打たれ強く、リスク志向なのだ。
そして僕は本書で紹介されている「ヤンキーの虎」に魅せられてしまったのだ!!!
■ヤンキーの虎の特徴①:リスク志向であること!■
縮小する地方経済。
ヤンキーの虎はだからこそチャンスだと認識している。
積極的にリスクを取りに行く。
いわゆる「残存者利益」を狙っているともいえる。
逆張りのポジションを張るのだ。
そしてそれはヤンキーゆえの若気の至りではない。
すごく合理的なのだ。
縮小する地方の中でリスクを取るなんて、馬鹿げていると思われるでしょう。
しかし、彼らは、逆に考えています。
地方だからこそ、リスクを取れば勝てる。
地方ではリスクを取ってビジネスを成長させようとする人が、都会と比べて少ない。
全般的に事業意欲が乏しいのです。
その中で、事業意欲が強く、ある程度の情報を持っている人たちが積極的にビジネスを展開していけば、比較的容易にビジネスに勝てる状態になっているのです。
■ヤンキーの虎の特徴②:チャレンジ精神があること!■
これも「マイルドヤンキー」と対局の一面。
マイルドヤンキーはコンサバティブだし、現状維持を望む一般的なサラリーマンと近しい。
でも「ヤンキーの虎」は起業家なのだ。
ただし都心の起業家とは異なる。
ビジネスモデルは何ら革新的ではないし、ビジネススタイルも泥臭い。
でも僕はそこに惹かれる。
「ビジネス」というより「商売」であり、「商い(あきない」的なのだ。
リスクを取って事業に失敗した人もたくさんいますが、すぐに這い上がってくる強いメンタリティを持っているのです。
ヤンキーの虎たちは、破産しても簡単に前の商売を潰して、新しい商売を始めようと考えるのです。
商売をやっていた親や親戚がリスクを取って失敗しても、またチャレンジして成功している様子を小さい頃から見ていますから、リスクを恐れないのです。
僕は個人事業主だった。
そして日本の大半の企業は「中小企業」なのだ。
日経新聞には決して掲載されない企業群が日本経済の主役なのだ。
ヤンキーの虎の戦場がこのフィールドだ。
ヤンキーの虎たちは「地方でビジネスをすることは美味しい!」と考えている。
なぜか???
大手企業が存在せず、中小企業ばかりだからだ。
そして地方の中小企業は積極的な設備投資などせず、保守的な経営をしている。
地方は弱者ばっかりだ。
だからこそ勝ちやすい。
残存者利益を得やすい。
著書の藤野さんは投資家だ。
投資家の「逆張り」の視点で地方の可能性を描いた作品。
地方にはまだまだ大いなる可能性が眠っていそうだ・・・。
36冊目:成功者3000人の言葉
ついに僕が一番好きな自己啓発書を紹介してしまおう。
僕は辛いことがあった時、この本を読む。
■教え①:そもそも世の中は理不尽で不平等である■
「ドフトエフスキーを読まなければいけない理由を知っていますか?」
私がキョトンとしていると、彼は訥々と語り始めました。
「ドフトエフスキーの小説には、人間というものの全てが詰まっているんですよ。
特に、人間が生きる世界が、いかに理不尽で、無慈悲で、不平等で、不合理で、残酷なものであるかが語られている。
それを理解して生きるのと、まったく理解しないで生きるのとでは、人生は大きく変わっていくんです」
そうだよね。世の中、気持ち悪いポジティブ思考で溢れている。
インチキな奴等が「人生は素晴らしい!」なんて語ってやがる。
僕たちのデフォルトの世界認識は「世界は理不尽で、無慈悲で、不平等で、不合理で、残酷にできている」で始めるべきなんだ。
■教え②:「キャリアプラン」はいらない■
キャリアプランだ、人生設計だ、なんて、やるべきではない。
そんな傲慢な話はない。
人生は自分でコントロールできるほど簡単なものではない。
思ってもみないことが起きるのが、人生の醍醐味。
それを、とことん楽しんだらいい。
僕も昔は若気の至りで「ビジネスマンたるもの、ファイナンスの理論とか財務諸表分析とか知ってた方が良いんじゃね?」なんて勘違いをして、そういう意識高い系ビジネス書を結構読んでたけど、いまだかつて一度も役に立ったことなんてない。
得意先、クライアントが求めれるのは「元気で気持ちが良い挨拶」だったり、単純に「納期の早さ」だったり、「融通が利くこと」だったりするのがリアルの現場。
そんな戦場で「えー、おたくのバランスシートでは・・・」とか語りだしたら出禁になるわな。
■教え③:ないものを数えず、あるものを数える■
「たいせつなのは、成功よりも、幸せになること」
「ないものを数えるのではなく、あるものを数えよ」
「幸せというのは、そこにあるもの」
最後は幸せに関する言葉を集めてみた。
幸せってなんだろう?と思ったときに、これらの言葉は心にしみる。
そう、幸せというものはすぐそばにあるものなのだ。
それに気づくか、気づかないかはあなたの心の持ち方次第である。
ささやかな日常。そこにある幸せを発見する力。
それこそが才能だ。
つい先日も僕は我が子の些細な行動にちょっと感動してしまった。
僕は幸せを発見するセンサーが錆びついていたようだ。
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37冊目:ほぼ日イトイ新聞の本/糸井重里
「ほぼ日」サイトは開設当初、マネタイズの手法が無かった。でもこれはグーグルも同じだ。優れた検索エンジンの開発に成功したが、マネタイズ手法は全くノープランだった。
でも、人を集める場(プラットフォーム)を創れば、ビジネス機会はいかようにも後から作れる。「ほぼ日」は手帳をはじめとした物販ビジネスに出会ったし、グーグルはリスティング広告という収益方法に出会った。
十万人都市の行政と、百万人都市の行政とでは、やれることがまったく違う。
百万人の人がいたら、とても変わったコップを欲しがる人だって五人や十人はいるだろう。
そう意味では、集まる人の大きな場というのはある意味で少数を相手にする表現の可能性も大きくするということである。
例えば谷川俊太郎さんの「詩の朗読」のCDを『ほぼ日』を窓口にして販売した。
1000セットが、あっという間に売れてしまった。
別のレコード会社の人に「詩の朗読って、そんなに売れるはずないんですけどね」と驚かれた。
それだって、たくさんのが『ほぼ日』に来てくれているから、その内の一部の人が「聞きたい」と思ってくれたら、ある程度の枚数になるという理由がある。
それに、僕らは「詩の朗読は売れない」なんて決めてないから、売れるはずだと信じて紹介している。
アーリーステージのビジネスの仕方が学べる一冊だ。
38冊目:日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門/藤沢数希
日本人は弱い産業や会社を救済しようとする。
規制を設ける。
でもこれが競争原理を弱くして、日本を弱らせているのが分かる一冊。
社会が発展するためには時代に合わなくなった会社が倒産したり、不必要になった産業で働いていた人が失業するのはどうしても避けられないことで、そういった衰退産業を補助金や不必要な規制で延命するよりも、むしろ倒産や失業を積極的に受け止めて、それによって余った労働力が次の成長産業にスムーズに移れるような仕組みを作るべきでしょう。
政府は、失業者が次の成長産業に移動するための一時的なセーフティネットを用意すればいいのです。
長期的に見れば失業者も倒産も社会にとって悪いことではありません。
新しい産業が生まれ、人々が豊かになっていく過程で生じる必然だからです。
39冊目:ビジネス用語の常識・非常識/水野俊哉
■アンカリング効果とは?■
アンカリング効果とは何か?値付け(プライシング)や商談時のクロージングトークに有効な理論だ。
リッツカールトンのバーには「ザ・ダイヤモンド・フォーエバー・マティーニ」なるダイヤモンド入りのマティーニがあり、なんと1杯180万円もする。
この商品は、このバーの他のドリンクが高いことのアンカリング効果として確実に機能しているはずである。
180万円のカクテル!!!
でもこのカクテルは実際に売れなくても何の問題もないのだ。
高級商材を取り扱う場合、「アンカリング効果」はとても有効だ。
グッチやプラダなど高級ブランドのショーケースに陳列される100万円以上もする時計やバッグは、店内の5万円の財布や10万円台のバッグの値段が「妥当なもの」と感じさせる効果を確実に狙っているはずだ。
これはらアンカリングされた金額が高いと、それに影響されて、その人の価格の基準値が操作されてしまうという典型例である。
40冊目:成功者の告白/神田昌典
この本は本当にオススメだ。
この本は是非とも買ってもらいたいと思う。
起業や事業のエッセンスが満載なのだ。
■参入タイミングが全て!■
業界や商品には寿命がある。
そして成長曲線を描いて成長していく。
人間のように幼児期から成長期になり老人になり衰退していく。
ビジネスで成功するためには、第1にタイミング、第2にタイミング、第3にタイミングだ。つまり、いつ市場に参入するかが鍵なんだ。
参入タイミングさえ間違えなければ、順調に会社は立ち上がる。
どんなに自己啓発書を読んでも、どんなにセールスの技術を高めても、どんなに長時間仕事をしても、参入するタイミングがあっていなければ、茨の道を歩んだ挙句、借金が残る。
逆に参入するタイミングがあっていれば、経営者の能力が低くてもビジネスは急速に立ち上がる。
昇りのエスカレータに乗れ!!
巨人の肩の上に乗れ!
逆向きのエスカレーターに乗るな!!
巨人と身長の高さを競うな!!!
石をどんなに磨いてもダイヤモンドにはならない。
不動産会社は、売れる不動産と売れない不動産を見極める目を持っているだろう。
株のプロもしかり。
それと同じように、経営者は儲かるビジネスと儲からないビジネスを見極める目を持っているかどうかが重要なんだ。
ところが、多くの人は新規事業を考える際に、残念ながらダイヤモンドの原石を見つけようとする努力をせずに、目の前にあった石ころを磨きはじめる。
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41冊目:60分間・企業ダントツ化プロジェクト
世の中には商品が溢れている。
そしてターゲットが不明確などうしようもない商品でいっぱいだ。
でも商品をリニューアルしなくても、顧客ターゲットを明確にするだけで商品は売れるようになる。
顧客ターゲットを明確に定めると、顧客から選ばれる会社になる。
「3歳以下のお子さんをお持ちのお母さんに、お得なお知らせです」と言ったら、どうなるか?そのプロフィールに当てはまるお母さんは、「私のことを言っているんだわ」と思って、振り返るだろう。
一方、「みなさんにお得なお知らせです」と言ったら、どうだろう?
単なる売込みと思われて無視される。
顧客ターゲットを明確に設定しなければ、顧客と感情的なつながりを持てない。
「絞り込み」はターゲットだけじゃない。
他の要素を絞り込むことで商品の差別化が可能なのだ。
「朝専用・缶コーヒー」を商品開発した人はここが分かってるよね。
ターゲット顧客を絞込み、商品を差別化することによって、価格を引き上げることができる。例えば、眠気を覚ますドライバー用ドリンク剤、中高年のためのエステサロン、エグゼクティブ専用の会員制スポーツクラブ等である。
当然、商品やサービス内容はほぼ同じであるが、名称やラベルを変えることで値段が高くなる。
42冊目:定量分析実践講座
会議の場。
ふわふわとした根拠のない議論が続く。
感覚だけが支配する場。
そんな不毛な会議や資料のクオリティを上げるためにも「定量的なモノの見方」は必須だろう。
合理的な意思決定を行うためには、できるだけ定量化した目標や基準にもとづき評価されることが望ましい。
定量化することにより、意思決定のプロセスの透明度が増すこと、そして、もし失敗したとしても、どこで判断を誤ったのか、反省が容易になることなどの効用は大きい。
この事例が分かりやすい。
コンビニ食品の商品開発の会議。
「食の嗜好性なんて個人の好み!」と言ってしまえば、議論は迷宮入りするだけだ・・・。
セブンイレブンの冷やし中華リニューアル
担当者は一枚のグラフを差し出した。
縦軸に硬さ、横軸に弾力をとって麺のコシを数値化し、モデル店の麺、前回と今回の麺をそれぞれ比較し、いかに目標に近づいたかを示していた。
連敗中は感覚頼りの開発だったが数値化により目標を明確にし、壁を突破した。
感性が支配するゲームで定量的なロジックを持ち込めないか、考えてみよう。
43冊目:ビジネスマンのための数字力養成講座
前述の書と同様に「定量化」の重要性を説いた一冊だ。
「数値化」=「具体化」が「目標達成力」を高める。
できるかぎり数値化し、定量化して、分析する。
では、どうやったら「定量化」した議論ができるのだろうか?
なぜ、できる社員ほど「あといくらか」とか「あと何%」と数字を交えて話すのに、できない社員ほど、「だいたい」とか「ちょっと」といった漠然とした話し方をするのでしょうか。
数値化するというのは、物事の究極の具体化です。
そして、何であれ、具体化されたことしか実行されません。
また、ゴールが具体化(数値化)されると、そのギャップを知り、そこへの到達のプロセスを具体的に逆算しやすくなります。
■「測定可能(=メジャラブル)」にする!■
目標は必ず「メジャラブル」でなければなりません。
「メジャラブル(Measurable)」とは測定可能ということです。
「数字力」を身につける基本は、日ごろから、数字に落とし込む癖をつけることです。
会議や商談はいうまでもなく、日常の会話でも「高い」とか「良い」とか「たくさん」「もうちょっと」等の言葉が出たら、すぐに、「それは具体的にいくら?」「何人中何人?」「何%?」という質問をする。
実際、具体的に数字に落とし込むことなく、いつも漠然とした話し方をする人で、仕事のできる人を見たことがありません。
【50冊に到達するまで随時更新します!】